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第25章:再会後の寮生活の変化について(2)

 ・・・松田聖子さんのカセットテープをいっぱい手に入れたぼくは、それからというもの、家でも寮でも、毎日毎日それらを、小さなCDラジカセで聴いては、あのなつかしい、美絵子ちゃんのことを鮮やかに記憶の底からよみがえらせはじめていた。


 いっしょに仲良く手をつなぎ、ふたり並んで歩きながら歌った、あのなつかしい歌たちのことを・・・。


 少し前の章で、男子寮が『無法地帯』の、ロクデナシ学生たちの巣窟(そうくつ)だった、と書きました。


 しかしですね・・・そうとばかりは言えない側面も、実はありました。


 こぜりあいやケンカやトラブルが絶えなかった寮生活でしたが・・・彼らの名誉のためにも、コレだけは書いておきたいと思います。


 『窃盗事件(せっとうじけん)』・・・つまりは、泥棒事件は、寮生活を課せられていた一年間というもの、ただの一件もありませんでした。


 たしかに、不良やらヤンキーやらが多く、素行(そこう)も態度も悪かったものの・・・


 彼らは決して、人様のものを・・・もちろん、同室の仲間の持ち物にも手をつけるようなマネだけはやりませんでした。


 一見して、やりたい放題暴れているようでも、そういった『人として一番大切な部分』というものは、ちゃんとわきまえておりましたね♪


 ぼくが一年間、安心して寮生活を送ることができたのは・・・机の中にしまってある財布(さいふ)や、このあと述べる『美絵子ちゃんに関する想い出メモ』には、彼らが一切手をつけないことを、ぼく自身が知っていたからなんです。


 そういった意味で、彼らは『オトナ』『紳士(しんし)』でしたよ❤️

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