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第224章:『黄泉の世界』へといざなわれて・・・(5)
『富士急行線』に揺られる茂。
・・・やがて列車は、『富士急ハイランド駅』に着いた。
停車時間が長いという車内アナウンスがあったので、彼はホームに降りて、しばし散歩を。
ここは、読者の皆様もよくご存じの、『富士急ハイランド』という日本が誇る名物遊園地がある有名な場所。
ぼんやりと歩く彼の視界に、遊園地内の大きなジェットコースターのコースやら、観覧車の一部などがちらりと飛び込んできた。
(あぁ・・・いまごろ、あそこでは、家族連れやカップルが、『わが世の春』を、満面の笑みでもって、まさに幸せいっぱい! ・・・って感じで、人生満喫してるんだろうなぁ・・・。それにひきかえ、いま、ここにいる、この俺は・・・。)
たぶんもう、茂には、自分の向かおうとしている場所、目指す目的地というものが、はっきりとわかってきたのであろう。
(・・・そっか。俺は、あすこに向かおうとしていたのか。『死の森』・・・『樹海』・・・あの『青木が原樹海』なんだ・・・。)
現世での極楽の地『富士急ハイランド』・・・そして、自ら死を求め、さまよえる人々のための、この世における終焉の地『青木が原樹海』。
その両極端の「皮肉のはざま」で揺れ動き、漂う杉山茂。
・・・やがて列車は、その樹海への『最初の玄関口』である、河口湖駅に到着した。




