第219章:病院実習スタート! しかし茂は・・・(2)
『病院実習』が、すすんでいく中・・・茂は、次第に心を病んでいく。
さきに言及した、中岡葉子氏にからむ『生尺事件』へのショックと失望・絶望、その2年前に自身がひきおこした『ご開チン事件』がらみの、世間からの反応へのいきどおり・怒り・焦燥・恐怖・・・そういったもろもろの背景に加え、このとき、頼りにしていた新しい親友の『熊田君』との関係にも隙間風が吹きはじめ・・・だんだんと「孤立感」「孤独感」を募らせてゆく杉山茂。
その病院実習においても、学校で受けた「座学」では、向かうところ敵なし、といった状態であった彼も・・・この実習・実技という点においては、はるかに秀でた仲間たちに置いていかれ、みるみる差をつけられていった。
看護独特の「関連図」などの、『明日の実習』前の事前準備のための書類作成では、茂の苦手な性質の「手順」「ケアの根拠」といったものが彼を悩ませ、苦しめ・・・患者様との日々のコミュニケーションにまで、強く影響し始めていた。
次第に、じょじょに忍び寄る、不気味な影・・・。
周りからゆっくりと取り囲まれてゆくような、そんな恐ろしい感覚にさいなまれていく茂。
やがて、そんな心境の彼に、『死の影』がちらつきはじめる・・・。
ここからのエピソードは・・・茂にとっても、彼の無二の親友の・・・ナレーターの私個人にとっても、思い出すのも、筆を執って皆様にお伝えするのもつらく苦しい・・・また、悲しく、そして切ないシロモノとなってゆくのである・・・。




