第189章:里香とのデート(3)
次に彼らが向かったのは、『飛山城史跡公園』。
前述の緑地公園から、少し南に位置する、山の高台にある城跡で・・・鎌倉時代後期にあたる永仁年間(1293年-1298年)頃、宇都宮景綱の家臣・芳賀高俊によって築かれたといわれている。
しかし、戦国時代に入ると、あの豊臣秀吉の命により、「廃城」となる憂き目を見ている。
またここには、それよりはるか以前の縄文時代にも人が住んでいた痕跡が見られ、城内の林の中に、復元された『竪穴式住居』なども再現されている。
茂と里香は、城内奥の展望台のような、見晴らしの良い高台に並んで立ちながら仲良く肩を組み・・・持ってきた双眼鏡で、眼下に広がる町並みや、遠くに見える宇都宮市内の様子・・・遠くに見える「男体山」の勇姿をうっとりと眺めながら、しばし無言で、俗世間から離れるのであった・・・。
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最後にふたりが向かったのは・・・真岡市にある、『井頭公園』。
東京にある『井の頭公園』とは、字面が似通っているが、まったくの別物である。
ここは、有名な『一万人プール』を有する巨大な公園で・・・あの日光に負けないくらいの、美しい風景が広がる景勝地でもある。
茂と里香は、まだシーズン前の、誰もいない、その有名なプールを横目で見ながら、その奥の「テニスコート」や「野球場」「サッカー場」のあるエリアを目指す。
そして、エリア内に設置された、いくつかあるベンチのひとつに並んで腰掛け・・・爽やかな空気と、やわらかな初夏の陽の光に包まれながら、とりとめもない雑談にふけるのであった・・・。




