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第182章:よぎる怪しげな不安

 ・・・茂は、見事、面接試験もクリアし・・・晴れて、この『S看護専門学校』に入学する運びとなった。


 新しい『門出』に立つ茂。


 それを心から祝い、涙する母と里香。


 試験の緊張から解き放たれて、すがすがしい気持ちでもって、あらたな人生への第一歩を踏み出した茂。


 入学のための、もろもろの準備をして、余念無く備える茂に・・・中岡葉子から届いた、一通の『電子メール』。


 茂は、また怪しげな不安をおぼえ・・・しばらくは、そのメールを放置して、無視し続けた。


 (・・・いったい、いまごろ葉子ちゃん、俺に何の用なんだろうか? また、金の『無心(むしん)』なのか!? それとも・・・。)


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 それから数日後。


 葉子に呼び出されて、『JR・U駅』近くの、とある場所で待つ茂。


 ・・・そこに葉子が、申し訳なさそうな顔をして現れた。


 「しげちゃん・・・ひさしぶり。元気だった?」


 葉子は、判で押した、誰でも吐けるような挨拶(あいさつ)をすると、茂の右手を握ってきた。


 (・・・冷たい。葉子ちゃん、君の手は、冷たいよ・・・。いいから、その手を離しておくれ。もう・・・そんな見えすいたこと、いまさらしなくていいからさ。)

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