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第169章:獄中の茂(4)
警察署に拘留され、連日、厳しい取調べを受ける一方、少しずつ『房内』の生活にも慣れてきた茂。
退屈でつらい生活での、なによりの楽しみが・・・『三度のメシ』であった。
茂は、この警察署に茂同様留置されている『仲間』と、翌日から毎日「運動場」で顔を合わせることになるのであるが、その誰も彼もが、房内での一番の楽しみが『食事』である、と明言していた。
よく、ちまたで『くさいメシ』などと揶揄される、房内での食事であるが、決してそのようなことはなく、麦飯ではあったが、非常においしく、おかずも実にバラエティに富んでいて、量も少ないということもなかった。
さらに、留置された者は、自分が逮捕されたときに持っていた所持金の中から、警察官に告げて、追加で『唐揚げ』などのおかずを注文することさえできたのである。
大食漢だった茂は、食事のたびに『唐揚げ』を頼んでいたのだが・・・すぐにやめた。
今後、もし、刑務所に移送されることになれば、そんな甘いことはできないということに気づいたからだ。
(・・・少しでも、こういった『規定量の食事』に、いまから慣れておかないと・・・。)




