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第168章:獄中の茂(3)

 取調べが厳しい流れになってゆく一方で、茂の自宅でも、徹底した「家宅捜査」が行なわれていた。


 警察が調べていたのは、他の性犯罪に関わりそうな「証拠品」や、麻薬・・・すなわち、『大麻』『コカイン』『覚せい剤』といった、薬物の数々の痕跡(こんせき)。


 そしてなにより・・・先の『吉田有希ちゃん事件』に関する、なんらかの手がかりであった。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 「・・・おたくは『シロ』だったよ、杉山さん。」


 「えっ・・・?」


 「いやな、実はよ、あんたもよく知ってるだろうけど・・・例の『吉田有希ちゃん事件』。悪いが、あんたもその容疑者っつーか、重要参考人候補になってたんだわ。」


 「そうなんですか・・・。」


 「ああ。でもよぉ、ほっとしたぜぇ・・・。『学童帽』やら『ランドセル』やらが出てきちまったら、どうしようかと思ってたからよぉ・・・。」


 (あぁ・・・俺は、『ご開(かい)チン事件』のみならず、あの凶悪事件の容疑者候補にもなっていたんだ・・・。もう、本当に『どん底』までおっこっちまったようだな・・・。)

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