第163章:葉子神話のゆらぎ・・・その崩壊のきざしが
葉子が茂から金を受け取るのは・・・毎回、『パラダイス キャンパス3号店』の店内においてだった。
さらに葉子は、2回目以降は・・・例の『某回転寿司店』はおろか、外ではいっさい茂に会おうとはしなかった。
つまり彼は・・・葉子に大金を渡すために、わざわざ自分の小遣いをはたいて入店し、店内のシートで彼女に会っていた・・・という構図だったのだ。
そして、茂が葉子に渡すための金が入るたび、すぐに電話に出てくれていた彼女も、受け取った金の総額が『80万円』に達したあとは、ふたたび電話には出なくなった。
・・・実は、この頃からである。
葉子への『不信感』が芽生えたのは。
茂の中の『神話』・・・『中岡葉子神話』が、じょじょに崩れ始めたのは。
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葉子と、「まともなデート」もさせてもらえず、不満を溜め込んでいく茂。
金を少しずつ「巻き上げられ」、冷たく「あしらわれ」・・・私生活まで、『メール』で、管理される。
(葉子ちゃん・・・君は・・・いったい、どういうつもりなんだよ。俺は・・・俺は、君のために、『漆原めぐみちゃん』『みずきちゃん』『田辺清美さん』『杉本やよいちゃん』『小林愛ちゃん』との甘い暮らしを犠牲にして、精一杯、君だけを想って、ひとり歯を食いしばってがんばってきたというのに・・・。それに、やっとあの『武村久夫』を追い払って、君と新しい、まっさらですがすがしい関係がスタートできると思っていたのに・・・。俺は・・・この先、どうすべきなんだろうか?? 教えてくれ、葉子ちゃん・・・いや、美絵子ちゃん・・・。)




