第144章- 中岡葉子さんから、茂への手紙 ~ まごうことなき「本物の手紙」 :今宵は、とりあえずここまで。
「平成12年、3月23日に再会した事を、とてもうれしく思います。
4年前の2月に、ちょっとした事故で入院して、しばらく休みをしていましたが、店の方から、『いつまで休みをとるか、はっきりしないのなら、やめる形をしてくれ。信用がなくなるから。』と言われました。
親と店の人が、りょうの部屋をかたずけたので、連絡先がわかりませんでした。
ゴメンネ!
私は、会いたくて、会いたくて、思っていましたが、きらわれちゃったのかな? と思いましたが、でも、会いたくて。
とてもやさしい気持ちと、一緒にいて、とても、おちつきがあるので、私はあなたが、人間的に、とても好きです。
あとで思い出したのですが、『しげちゃん』でよかったんですよね?
ゴメンネ!
しげちゃんの為に、ケイタイを買いました。
090-△△△△ーXXXXです。
何か不安なことがあったら、電話して下さい。
電話に出られない時は、るす電になっています。
ヨロシクネ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・以上です。
葉子さんは、この手紙を茂に渡すとき、このように言ってくれました。
「・・・しげちゃん。あたし、この手紙を、真剣に書いたの。 ・・・だから、しげちゃんも真剣に読んでね。」
・・・実は、それだけじゃありません。
彼女は、2001年9月に、諸事情により『パラダイス キャンパス3号店』に異動するときも、茂に次のようなメッセージをくれたんです。
それは・・・タテヨコ7cm四方の、見開き式の小さな『メッセージ用紙』に書かれていました。
まず、表の文字。
その上部には、あたたかい、彼女が書いてくれた手書きの文字。
「かんしゃしてるんだ」
緑地に、一輪の花を左手に持った、パンダちゃんの絵もプリントされていました。
中身を開けると、見開きになっていて、中にはこのようなメッセージが添えられておりました。
「ほんとにありがとね
9/1から、いろいろあって、『パラダイス キャンパス』 同じ店に行きます。
よろしくネ!!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(以下は、杉山茂のコメントです。)
「葉子ちゃん、最後に会ったのが、去年の8月だったね。
・・・もう、僕が行かなくなってから、何年も過ぎた気がします。
僕は、君の優しさと、数々の厚意を忘れません。
誕生日に君にもらった数々のプレゼントは、いまも大切に保管してあります。
『方向性の違い』『考え方の違い』から、僕は君から離れていってしまいましたが・・・いまも君を、大切に想っています。
この小説にも書いてきたように、葉子ちゃんとの想い出は・・・けっして楽しいことばかりではありませんでした。
悲しくて、つらくて、苦しくて・・・何度泣いて絶望したか分からないくらいです・・・。
実は、君に再会した年の2000年7月には、もう『別れ話』を切り出すつもりでした。
『葉子ちゃんは・・・僕とは、目指すもの、望む愛の形が違うんだなぁ・・・』って気づいて。
でも、そんな僕を引き止めたのが、上記の、君がくれたメッセージ・・・そして、数々の厚意・・・君の天使のような笑顔の数々でした。
まだそれほど時間がたっていないというのに、こんな小説を書いてしまって、本当にごめんなさい。
でも、直接君に言えなかったこと・・・そして、僕の本当の思い、いままで僕が、どんな心境と立場で君に会っていたのかを、このような形ですが、包み隠さず打ち明けたかったんです。
このあとの物語の続きでは、もしかしたら、君にとって、非常に残酷で、薄情な内容に言及するかもしれません。
・・・僕にとっても。
でも、この『たからものⅡ』を読み終えたときには・・・読者の皆様同様、きっと僕の『本当の想い』を分かってくれるものと確信しています。
長くなりましたが・・・いろんな意味で、とても読みづらくなっていくとは思いますが・・・葉子ちゃん、よかったら続きに目を通してみてください。
では・・・。
by いまも君を大切に想い、愛する『高田良作 兼 杉山茂』より」




