第137章:どこまで行っても、呪われし職場だぜ・・・
1999年12月某日。
茂は、組合にも所属する、前述の『高久係長』に、今年度末で退職したい旨の相談をしていた。
その理由は・・・ここまで、この物語を読んでくださった皆様ならば、きっと茂の気持ちを察してくださっていると思うので・・・。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「・・・そうか。どうしても事務所を辞めたいんだな・・・?」
武村が来て以来、飲み会の二次会で、何度も頭からビールをかけ、ほほにゲンコツを喰らわせたこともあった、この憎い男に、頭を下げて相談する茂。
大島多賀子に、悪い情報を吹き込み、茂を翻弄して、武村と共に、面白がって遠巻きに見物としゃれこんでいた高久。
「ええ。もう、決心はついてますから。」
「そうかよ・・・。まぁ、わからねぇでもねえけどな。だってヨ、杉山、おめえ・・・この食糧事務所に入ってから、ひとっつもいいことなかったんだべ?」
「・・・・・・。」
「俺だって、そのくらいは、分かってるんさ。」
(・・・あのなぁ、そういうオメーも、俺が辞める原因の大きな元凶じゃねえかッ!! なんだよ・・・今ごろ『反省』してるつもりか。もう、おせえよ・・・。すべては手遅れだッ・・・!)
心中、目の前のこの男にも腹を立てていた茂だったが・・・結局は高久が折れ、今年度の3月31日付けで、退職する運びとなった。
(あぁ・・・一日も早く、こんな呪われた、いまわしい環境からトンズラしてぇぜ・・・。でも、もう『有休』も、みんな使っちまったしなぁ・・・。それまでは、じっと辛抱するしかねえのかよ。かと言って、その後の『身の振り方』についても、俺はまったく考えておらんしなぁ・・・。やんなるぜ、もう。)




