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第122章:風俗店『セブンスター』(4)
入れ歯を外した彼女は・・・まるで『妖怪』のような、一種異様な魔物のような女に、茂の目には映った。
・・・かつて、あの桑川に、自分が『パラダイス キャンパス』に通っているという情報を流し・・・そのために、結果として「葉子」と別れるハメになり、苦痛にのた打ち回った茂・・・。
その苦しみの「元凶」となった憎い女が、こうして「風俗嬢」として、自分の目の前にいる。
金を払って入場した男たちの、まがまがしい『モノ』を、職業とはいえ、クチに咥えなくてはならぬ、つらい立場にいる・・・。
そんな皮肉な状況の真っ只中に置かれた茂は・・・いつの間にか、かつての『憎しみ』が消え・・・ただ、そんな哀れなまゆみが、たまらなくいとおしく・・・そして、かわいい存在に思え・・・気がつくと、彼女を、その胸にぎゅっと強く抱きしめていた。
「まゆちゃん・・・かわいそうに・・・。そんなつらい状態で、よく我慢したね・・・僕・・・僕は、そんな君に、何も救いの手を差し伸べてあげられなかった・・・ごめんよ、まゆちゃん・・・。」
「茂さん・・・。」
二人の目からは・・・時を越えて再会した喜び・・・そして、切なさが入り混じった感情のさなかで・・・激しく涙がこぼれ落ちるのであった・・・。




