↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

123/246

第122章:風俗店『セブンスター』(4)

 入れ歯を外した彼女は・・・まるで『妖怪』のような、一種異様な魔物のような女に、茂の目には映った。


 ・・・かつて、あの桑川に、自分が『パラダイス キャンパス』に通っているという情報を流し・・・そのために、結果として「葉子」と別れるハメになり、苦痛にのた打ち回った茂・・・。


 その苦しみの「元凶(げんきょう)」となった憎い女が、こうして「風俗嬢」として、自分の目の前にいる。


 金を払って入場した男たちの、まがまがしい『モノ』を、職業とはいえ、クチに咥(くわ)えなくてはならぬ、つらい立場にいる・・・。


 そんな皮肉な状況の真っ只中に置かれた茂は・・・いつの間にか、かつての『憎しみ』が消え・・・ただ、そんな哀れなまゆみが、たまらなくいとおしく・・・そして、かわいい存在に思え・・・気がつくと、彼女を、その胸にぎゅっと強く抱きしめていた。


 「まゆちゃん・・・かわいそうに・・・。そんなつらい状態で、よく我慢したね・・・僕・・・僕は、そんな君に、何も救いの手を差し伸べてあげられなかった・・・ごめんよ、まゆちゃん・・・。」


 「茂さん・・・。」


 二人の目からは・・・時を越えて再会した喜び・・・そして、切なさが入り混じった感情のさなかで・・・激しく涙がこぼれ落ちるのであった・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。