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第121章:風俗店『セブンスター』(3)

 「・・・まゆちゃん!?」


 「茂さん・・・??」


 「いったいどうして君がこんなところに!?」


 「・・・・・・。」


 ふいに現れた、かつての友人、『柳原まゆみ』が、この店の「制服」を着て、暗い通路にたたずんでいた。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 「・・・ねぇ、まゆちゃん。いったい、何があったんだ? なんだって、この店に・・・。」


 「あたし・・・親に『勘当(かんどう)』されちゃったの。もう、実家には戻れないわ。他に仕事にも就(つ)けなくて・・・それに・・・。」


 「それに・・・?」


 「桑川さんとも、ケンカ別れしちゃったし・・・。もう、行くあても、頼るあてもなかったのよ。」


 「その件については、僕も桑川から聞いていたよ。・・・まゆちゃんも、いろいろあったんだね。僕もだけどさ・・・。でも、どうして勘当なんかされちゃったの? よかったら、事情を話してくれないか?」


 「あたし・・・『アンパン』やっちゃったのよ。」


 「『アンパン』・・・アンパン・・・エッ!? それって・・・。」


 「シンナーよ。それであたし・・・どうしてもストレスで・・・それがやめられなくって・・・ほら、見てよ、茂さん・・・。」


 「うわっ!!」


 そうして『入れ歯』を抜いた彼女の口の中には・・・ただの1本も、歯が無かった・・・。

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