第118章:『サーフィン』との出会い(4)
・・・1996年9月下旬のある日。
この日茂は、先に述べた、新しい上司「古沢係長」にお願いし、『有休』をもらって、小山市に向かっていた。
この日のために、『みずき』との会う回数を減らしながら、コツコツと貯めた金を持って、例のサーフショップ『ダウンアンダー』へ到着した茂。
ここで彼は、店長の佐川氏から、先に注文していた『ボブ・マクタヴィッシュ』というメーカーの削ったロングボードと、真新しい「ウェットスーツ」を受け取りに、ここにやって来たのだった。
この板は、あの「ボーズ」の店長の斎藤氏から頂いていた、「ロングボードカタログ」の中から、茂自身がじっくりと写真を見て選んだ、いわば、記念すべき、「最初の1本」となった。
ボードの先端近くにロゴづけのプリントがされた、特徴的で大きな『M』の一文字。
雑誌に掲載された、数あるボードの見本写真の中から、悩みに悩んだ結果の「ベスト・チョイス」だった。
このしばらくあとの章でもこの板について触れてみるが・・・実に「反応」が良く、性能が高く・・・茂の「サーフィンライフ」というものを夢のようにしてくれ、それこそ「想い出の板」となってくれた、いとしい1本だった。
・・・そしてこの夜、茂はまた、思いがけない「出会い」・・・いや、「再会」をし、いろいろな意味でその後の人生にも影響を与える、「忘れがたい夜」を迎えつつあったのだった・・・。




