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第117章:『サーフィン』との出会い(3)

 「小山遊園地」・・・正式名称は、「小山ゆうえんち」であった。


 ここは、1960年 5月開園の古い遊興施設で・・・2005年 2月6日に閉園するまで、長きに渡って、地元の小山市民はもとより、T県民、及び、他県のみんなから愛された、わが県の「誇り」でもあった。


 私が茂と同じ歳の頃には、TVのCMでも、この遊園地の親子連れの楽しそうな様子が、よくお茶の間に流れていたものだ。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 『アルペン』の広い店内に入った茂は・・・その広い空間に、ところせましと並ぶ、キャンプ用のテントやら、照明の「ランタン」やら、登山靴といった、いわゆる「アウトドア用品」の品数の多さに圧倒され・・・ちょっとクラクラとめまいをおぼえながらも、二階の「ボードコーナー」にも足を運んでみた。


 そこには・・・先の2ショップで目にした「ショートボード」の他に・・・茂が生まれて初めて目にする、「ロングボード」の神々(こうごう)しいお姿が、またも彼を圧倒するのであった・・・。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・本当に、長い長い板。


 足元から、天井にまで届きそうな、その「異様」ともいえる、堂々たるたたずまい。


 (これが、『ロングボード』かぁ・・・。マジでなげえな! コレさぁ、買ったところで、どうやって持って帰るのよ?? それに・・・)


 値段を見た茂は、さらに圧倒・・・いや、あきれかえった。


 (30万!? ・・・ふざけんじゃねえ! 中古車買えちゃうじゃんかよ!! そのほかはと・・・いや~、ダメだ。一番安いのでも、7万だってさ。給料つぎこんだら、『みずきちゃん』に会いにいけなくなっちゃうじゃないか・・・。) 

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