第116章:『サーフィン』との出会い(2)
「ボーズ」に寄ったその足で、さっそく小山市の、教えてもらったサーフショップに到着した茂。
県北からはけっこうな距離の、車での「長旅」にもかかわらず、この新しいスポーツに、わくわくするような期待感と興奮をおぼえていた彼は・・・疲れも見せず、今度は、ためらうことなく、店内に足を踏み入れた。
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店内に入ると、人の良さそうな40代くらいの、よく日に焼けた男性が声をかけてきた。
「・・・やあ、君が『例の若い人』か。『ボーズ』の斎藤店長から、さっき電話があったよ。そろそろ君が着く頃だろう、って。」
「初めまして。僕・・・杉山茂といいます。よろしくお願いします。」
茂が頭を下げると・・・店長はニッコリ笑って、店内を案内する。
「見てごらんよ。・・・いろんなボードがあるだろう? 短いのから長いのまで、いろいろさ。ほら、サーフボードだけじゃないぞ、スケボーだって、長いのから短いのまで・・・。 あ、申し遅れたけど、俺ね、ここの店長の『佐川』っていうんだ。よろしくね。」
店長がそう告げると、奥から赤い髪の坊主頭の店員が現れた。
目じりと、耳にピアスをしていて・・・すごく「ワイルド」な印象を受けた。
どうやら、どの店でも、店長が出てくると、そのすぐ後に店員が顔を出す・・・というのが、おきまりのパターンらしい。
店長が言う。
「・・・『ロング』の件は、斎藤さんから聞いてるよ。でもねぇ・・・あいにく今は、ご覧の通り、店には、ロングは一本もないんだよ。なかなか買っていく人もいないからねぇ・・・。でも、注文はメーカーにしてあげられるから、いつでも頼めるよ。君の体型に合った『ウェットスーツ』だって、うちで採寸して、すぐにメーカーに注文できるし。」
「はぁ・・・。」
「杉山君・・・っていったね。うち以外にも、小山市には、でっかいサーフショップ・・・いや、アウトドア専門店だったな、あそこは。そこにも行ってみたらいいと思うよ。いずれ購入するにしたって、ボードの値段もピンキリだから、あちこちのぞいてみた方がいいな。距離も、ここから近いよ、その店。『小山遊園地』のすぐ外にあるから、分かると思うんだ。『アルペン』っていう、全国的なチェーン店だからね、あそこは。行ってみたら・・・?」
「はい。 ・・・じゃ、さっそくそっちにも行ってきます!」




