第113章:茂、食糧事務所『大田原支所』へと配属さる
1996年4月。
茂は、T県北の「大田原支所」に配属された。
この支所では、今度は『古沢』という上司がついた。
この上司は、非常にまじめな人だったが・・・同時にとても優しく、前回の上司である高橋氏や武村と違い、とても明るく、ときにはひょうきんに茂に接してくれ・・・怒鳴ることも、責めることもしなかった。
そしてその態度は・・・武村や鈴本睦雄が、翌年にここに異動してきてからも変わらず、茂が1999年度に退職するまで、終始、おだやかで紳士的だった。
この上司になってからの茂は、古沢氏の優しさに甘えすぎてしまったきらいがあるほどで・・・茂の良き友人である『ナレーター』の私の目から見ても、よく当時の彼のわがまま、やんちゃぶりに目をつむってくれていたなぁ・・・と今現在でも、不思議に感じるほどである。
「有休取得」にも、武村のようにケチを一度もつけずに、笑顔で毎回了承してくれ・・・仕事の面でも、茂の分まで自分が引き受け、彼が作成すべき書類まで、さっと片付けてくれるほど、非常に「人格者」だった。
私からも、このとき彼が、茂に4年間してくれた優しい振る舞い、あたたかく、思いやりのある言葉の数々に対し・・・この場を借りて、茂に代わって感謝の言葉を述べたい。
「古澤さん・・・本当にありがとうございました。あなたが上司で、本当に良かった・・・。特に最初の支所での一年間、あなたと河和課長、川井さん、藤田さん、高橋さんたち支所の青年部の優しい先輩と過ごした楽しかった時間を、私は生涯忘れません。とても、心が安らいだ、至福の時間でした。今でも私、あなたを尊敬し、あなたとお子さんの、そしてご家族の皆様の健康と幸せを、陰ながらいつまでも祈っております。本当に楽しかった・・・。
m(_ _)m) 」




