第112章:あらたなる太陽・・・『みずき』
「葉子」という、美絵子の分身・・・いや、すでに、「中岡葉子本人」に心底惚れていた茂は、またしても「心の太陽」を失った。
それでも彼は・・・『パラダイス キャンパス2号店』に通い続けた。
葉子を忘れられなかったということもあったが、他に自分の心の中にぽっかりと空いた穴を埋める女性が見当たらなかったという、悲しい事情もあったからだ。
彼は、葉子の代わりに、今度は「みずき」というホステスを指名していた。
彼女は当時、葉子と同じような年齢だったと思われる。
美人ではあったが・・・初対面の彼には、どこか冷たい印象も与えていた。
しかし、はじめフリーでついた茂が、次回から彼女を指名し始めると、とても優しく、誠実な性格の女性だということが分かった。
ただし茂は、葉子のときのように、毎週通ったわけではなかった。
・・・せいぜい、月に一回くらいのペースだったろうか。
それでも彼女は、葉子のときのように、他の客には絶対にやらない、いわゆる『生尺』を茂だけにこっそりとやってくれたのだ。
女性の読者の皆様にとっては、生々しく、実にいやらしい話になってしまうが・・・もともと茂は『仮性包茎』で皮膚が敏感で弱かったので、『ゴム尺』での、独特の摩擦は、少なからぬ痛みを伴い、耐えがたい刺激となっていた。
「みずき」は、そんな茂の悩みを聞き・・・その次からは、そっと『ナマ』で、優しく丁寧に愛撫してくれ、葉子と同じように、毎回茂が彼女の口の中に放出した『DNAたち』を、一滴残さず飲み干してくれたのだった。
その彼女の優しさに心酔した彼は、彼女を「葉子」と思うことで、つらい現実を乗り切ろうとしたのだ。
そんな彼女の「愛」に応えるように、茂もみずきに、ゲーム機やソフトをプレゼントしたり、彼女の誕生日に、ささやかな贈り物をし、かりそめの「恋人気分」を楽しむように『みずき』を大切にし、しだいに心の傷が回復していった。
しかしもちろん、彼の心には、いまだ「葉子」がどっかりと腰を下ろしており・・・『みずき』にどっぷりハマることはできなかったのであった・・・。




