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【11月コミックス2巻発売!】ちびっ子転生日記帳~お友達いっぱいつくりましゅ!~  作者: 沢野りお
完結編 前編

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最後の精霊楽器 4

どこに行くのか詳しい情報のないままに、リリとメグがぼくと兄様のお出かけの準備を進めている。


あれから、ダイアナさんからはなんの連絡もなく、父様はぼくや兄様と顔を合わすと、泣きそうな顔でぎゅっと抱きしめてきます。

白銀や紫紺、ついでに真紅も一緒だから大丈夫だよ?


光の森は精霊の森だけど、水妖精のチルとチロも行ったことがないらしく、チルは大興奮です。

ぼくもワクワクと森に行くのを楽しみにしているんだ。


兄様は、精霊の森と聞いてプリシラお姉さんの契約精霊エメや、ドロシーちゃんの契約精霊チャドにいろいろとお話を聞いているみたい。

なんて、勉強熱心な兄様なんだろう!

ぼくも見習わないと……ここで、お昼からお酒を飲んでのんびり楽しんでいるアルバート様へ、非難する視線を送っておこう。


じぃーっ。


兄様はあんなに頑張っているのに、今回光の森へ同行する唯一の大人であるアルバート様がダラけきってます!

あとで、こっそりと父様とセバスに言いつけておこう、そうしよう。


さて、ぼくができる事前準備とは……やっぱり物知りな人にお話しを聞くことなので、自分の部屋で首から下げている大事なお守りを手にして。


「る~、むぐぐっ」


瑠璃を呼び出そうとして、白銀と紫紺の前足が左右からそれぞれぼくの口を塞ぎました。

んゆ?


「レン……瑠璃を呼び出したらダメよ」


「今回の光の森行きはメンバーが決まっている。瑠璃を呼び出したら、あの爺さん、自分も行きたいと言い出すかもしれん」


そうかな?

瑠璃はいつも落ち着いていて、見守っていてくれるイメージだから、一緒に行きたいなんて駄々はこねないと思うけど。


「下手したら琥珀まで行きたいと言い出す」


「桜花もよ。翡翠はセバスが行けないから自分はのんびりできるとダラけていたから、蹴っ飛ばしておいたわ」


「……ひすいったら、ダメダメね」


何回、セバスが強烈な教育指導をしても改善されないので、紫紺が思うにはシエル様が翡翠を()()()()風に創ったのだろうって諦めていた。


更生させるのを諦めていても、目の前でやらかしているとつい叱ってしまうのはしょうがないです。

でも、暴力はダメだよ?


「ダイアナが指定したメンバー以外は光の森に連れて行けない。それだけ、その精霊の森ってやつは厄介なモンなんだろう」


白銀が鼻にシワを寄せて不満そうにしているけど、白銀たちも光の森なんて行ったこともないし、聞いたこともないんだって。

これは、精霊の秘密の場所です! 秘密基地なのです。

ワクワクするよね!


「ところで……しんくはどうしたの?」


ずっーと静かな真紅は、ずっーと白銀の頭や背中で眠ってます。

くでぇと翼とを伸ばして、グーグー眠ってます。


いままでも、眠ってばかりだったけど……最近では食事以外は眠り続けているようで、ぼくは心配です。





















「……うわわわわっ」


いつでもどこでも、世界は波乱万丈です!

ある日突然お迎えにきたダイアナさんに、文句を言っても無視されて、転移魔法でバビュンと連れてこられたどこかの森……の入り口?


どこも光ってないし、森の木の太い幹は黒に近い焦げ茶色で洞はどよよんとした暗さだし、葉の色も濃すぎる緑が日を遮ってしまい、もはやここは闇の森です。

ぼく……ちょっと怖いかも。


そんなぼくに寄り添ってくれるのは白銀と紫紺、おまけに眠っている真紅です。


「ヒュー」


辺りを警戒して潜めた声で兄様を呼ぶアリスターは、しっかりとその腕にディディを抱っこしています。


うんうん、光の森では精霊と一緒に行動しないと危ない目に遭ってしまうかもなので、ちゃんとディディを抱っこしていてください。


ぼくは水妖精のチルと一緒に……よりも、神獣聖獣である白銀と紫紺と一緒にいたほうが安心らしい。

兄様は……うん、水妖精のチロが激愛の兄様から離れるわけないもんね。


「アリスター……アルバート叔父様の姿が見えないだけど」


困惑した顔の兄様に、アリスターもびっくりして辺りをキョロキョロ、ウロウロしてみたけど、アルバート様の姿はなかった。


「んゆ?」


もしかして、ワクワクし過ぎて一人で森に入っちゃったのかな?

あんなに、やる気がなくて父様やセバスに怒られていたのに、内心ではドキドキとワクワクが止まらなかった?


「……いない」


保護者がいない状態に兄様とアリスターも困っているみたい。

そこへ無情にもダイアナさんの声が響く。


「アルバートは風の精霊が同行していないから、途中で放り出したわ。あなたたちは、そのまま森の中へ入り、精霊楽器を見つけてきなさい」


姿は見えず、声だけが聞こえてきたのに、ダイアナさんの言い方が偉そうでムカつくと紫紺はグルルッと唸った。


「アンタねぇ、いきなり連れてきて、森に入れって命令すんじゃないわよっ。しかもアルバートを放り出したって、転移中にそんなことしたら最悪次元の狭間に囚われるじゃないの!」


紫紺が怒って怒鳴っても、ダイアナさんが応えることはありませんでした。


「はああぁっ、しょうがない。アリスター行くぞ。レンは白銀たちと離れないようにね」


ため息を吐いた兄様は、苦笑して森の中へ入ることに決めたようです。


さぁ、森の探検だーっ! あ、ちがった。

精霊楽器を見つけるぞーっ!


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◆◇◆コミカライズ連載中!◆◇◆ b7ejano05nv23pnc3dem4uc3nz1_k0u_10o_og_9iq4.jpg
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