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【11月コミックス2巻発売!】ちびっ子転生日記帳~お友達いっぱいつくりましゅ!~  作者: 沢野りお
完結編 前編

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確認しましょう 6

精霊楽器。


精霊と契約した人が奏でるとその精霊の力を増幅することができる……んゆ?

ぼくは精霊楽器を最初に手にしたときのことを思い出した。


だって、あのとき笛を吹いていたのは道化師の男で、ついでにキャロルちゃんがお歌を歌ってさらに力を強めていた。

それって……。


「レ……レン!」


「だめよ、そんなことに気がついちゃ……」


ぼくが不思議に思ったことを、兄様に質問しようと思ったら、白銀と紫紺が大慌てで遮ってきた。

なんで?


「ダメだーっ! 例の歌い手がレンじゃなくて、キャロルだって気づいちゃダメだーッ!」


「アンタ、全部暴露してどうすんのよっ」


ドガッ! バキッ!

白銀がとんでもないことを口にしたら、いつもの如く紫紺の鉄拳制裁が白銀のお尻へと炸裂した!


「んゆ? うたいて……あーっ!」


嘘でしょ? ぼくのお役目だったはずの歌を歌う任務が、実はアリスターの妹キャロルちゃんだったなんて!

両頬を両手で押さえて、ビックリ! です。


あ……でも、そういえば……キャロルちゃんの歌で笛の力はさらに強くなっていたって父様が話してたから……歌い手はキャロルちゃんなんだぁ。


なんか、アリスターが顔を手で覆って崩れ落ちているけど、ごめんね、いまはぼくのお役目がなくなってしまったことが大事件です!

しかも……まだ兄様のお役目も見つけてないのに。


このままだと、僕と兄様は神獣クラウンラビットの封印のとき、お留守番が決定してしまう!

最悪の結果にガクブルしているぼくのことなど気づかずに、兄様はアリスターの背中をバシンバシン叩いています。


「いい加減、覚悟を決めろ。精霊楽器を奏でる契約者と歌い手は、ブルーベル辺境伯騎士団が護衛することになるから、キャロルが危険な目に遭うことはない」


「……そんな話、いつ決まったんだ?」


「いま」


兄様とアリスターが友情を温めているのはいいとして、ぼくはどうしよう。

まずは、この疑問が解決してからだよね……。


「にいたま、あのね」


道化師の男が精霊楽器を扱えたってことは、精霊と契約しているの?




























道化師の男が精霊と契約しているのかという疑問を投げかけたところ、皆さんが無言です。


「……んゆ?」


あれれ? 聞いてはいけないことを聞いてしまったかな?

クイクイと兄様の袖を引っ張ると、フリーズしていた兄様が再起動した。


「はっ! あまりのことに思考が飛んでいた。そうだよ……あの男は精霊楽器を奏でることができた。つまり、あの男に味方している精霊がいるってことか!」


「精霊って、悪い奴の味方するのか? いや、いろいろな精霊がいるってのは知っているが……」


アリスターが複雑な表情で自分の相棒である、火の中級精霊ディディを見つめる。


「ギャウ?」


コテンと首を傾げるディディはかわいい。


「いや……闇の精霊なら、もしかしたら……」


難しい顔でそう呟いたのはザカリーさんです。

教会に収めてある魔法書には、たびたび闇の精霊が悪事を働く昔話があるとか……。

闇の精霊といえばダイアナさんだけど、彼女は悪戯したり揶揄ったりするけど悪い人、精霊じゃないよ?


「フンッ。時代錯誤だな。闇の精霊は光の精霊と並ぶ高位精霊だ。わざわざ人の世界で悪事など働かない。むしろ、こっちの世界に干渉などしない存在だ」


今度はレイフさんが腕を組んで鼻息荒く言い出したぞ。


確かに、ダイアナさんは光の精霊のこと、なんか言っていたような?

それに、他の精霊王さまはどこかダイアナさんに対して丁寧な対応だったような?

ダイアナさんは闇の上級精霊だから本来なら精霊王さまたちのほうが偉いのにね?


「そういえば……ダイアナはしばらく姿を見せてないよな? まさか、俺たちの味方のフリしてこちらの動向を探っていたとか?」


アリスターがひらめいた! みたいな顔をしているけど、それはブッーブッー、ハズレです。


「そんな訳ないだろう? 精霊楽器を一つ提供しているし、わざわざ神獣クラウンラビットが瘴気の原因だと俺たちに教えないだろう?」


呆れた顔の兄様に冷たく見られて、アリスターは肩を竦める。


「道化師の味方をしている精霊はいなくても、土の精霊王みたいに無理やり縛られている精霊はいるんじゃないかしら?」


紫紺の言葉で全員に緊張が走る。

道化師の男は土の精霊王さまを捕まえていたけど、その前に土の精霊を閉じ込めていたものね。

じゃあ、道化師の男は精霊をたくさん集めて悪いことをさせているのかな?


「ヒューバート様。光の精霊が見つからないと話してましたね? もしや……敵の手に?」


「レイフ。でも、光の上級精霊についてはダイアナが連れてくるって……もしかして、敵の手から助け出すのに時間がかかっているとか?」


わあーっ、わあーっ、たいへんだぁーっ!


神獣クラウンラビットの封印の前に、道化師の男から光の上級精霊を救出する作戦が必要かも?


ライバル心むき出しでツンツンしていたレイフさんとザカリーさんも光の上級精霊について情報交換を始めたぞ。

よしっ! ぼくも頑張って光の上級精霊を助けだしちゃうもんねーっ。


それで、ぼくと兄様も神獣クラウンラビットの封印に連れていってくださいってお願いしよう!


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◆◇◆コミカライズ連載中!◆◇◆ b7ejano05nv23pnc3dem4uc3nz1_k0u_10o_og_9iq4.jpg
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