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【11月コミックス2巻発売!】ちびっ子転生日記帳~お友達いっぱいつくりましゅ!~  作者: 沢野りお
完結編 前編

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確認しましょう 5

プリシラお姉さんがお父さんから預かってきた古い本は、誰も読むことができなかった……残念!


とっても昔の文字なのか、少数種族が使用していた文字なのか、とにかく、父様はともかく超優秀なセバスも読めないし、神獣聖獣の白銀たちもお手上げだった。


「そもそも、俺たちは限られた地域で限られた奴らとしか交流してないからな……。読み書きなんて知らねぇ」


「アタシも、全部の言語には精通してないし……魔法は得意でも魔法学はちょっと……」


頼りにしていた紫紺ですら、文字は読めないし描かれている魔法陣も知らないとなったら……誰に教えてもらえばいいだろう?


「う~む」


腕を組んで顔をぎゅっとして難しい顔をしてみるけど、答えはわからない……むむむ。


「僕も魔法学というか……魔法陣は使わないからわからないなぁ。う~んと、騎士団の中で魔法が得意と言えば……」


「レイフ先輩だな」


家族一緒の朝食を終え、父様が背中に重石を乗せたような姿勢でトボトボとお仕事にでかけたあと、兄様の部屋でご相談してたら、いつの間にかアリスターがいた。


「声はかけたし、ノックもしたぞ? 二人とも何かに夢中で気が付かなかったんだろう?」


アリスターは苦笑しているが、騎士として気配には敏感な兄様は、アリスターの気配に気がつかなったのが悔しそう。


「今日は外任務じゃないはずだから、騎士団のほうへ行ってみるか?」


「……それならアルバート叔父様にも声をかけよう。たしか……ザカリーは魔法書を愛読してたはずだ」


文字を解読するのは諦めて、現在でも使用されている魔法陣から攻めるんですね!

よしっ、ではみんなで騎士団の詰所まで、レッツゴー!


「あ、しろがね。アルバートさまたち、よんできて」


ここは、足が一番早い白銀に頼むが正解だよね!

白銀はぼくのお願いを聞いて、ビューンと飛ぶように走っていった。


んゆ?

走ってる? なんか、飛び跳ねているように見えるよ?


































父様がセバスに見守られながらお仕事している団長執務室の真下で、ぼくたちは例の本をペラリと開きました。


ここには、騎士団で一番魔法が得意なレイフとアルバート様の冒険者仲間で魔法担当のザカリーさんがいます。

ザカリーさんは防御や治癒魔法が得意だけど、教会にある魔法書を読むのが趣味ということで、魔法陣には詳しいんだって。


それを聞いたレイフは、珍しく顔をムッと顰めて古文書を読むのが得意だから、魔法陣だって読み解けると胸を張っていた。

それでは……どうかな?


「これは……」


「……うん? この魔法陣、どこかで見たことがあるような?」


わあああっ、すごい!

ぼくたちでは、文字も読めないし魔法陣に描かれていることもわからなかったのに、二人はちょっと見ただけで何かがわかったみたい!


「これ……字なのか? ガキのほうがキレイな字を書くぞ?」


「魔法陣って、ただ丸の中に絵が描いてるあるだけじゃないですか?」


ちなみにザカリーさんと一緒にアルバート様とリンも来た。

そして、文句をブチブチと言っている。


「うるさいですよ、アルバートもリンも。あなたたちは感覚で魔法を使うから、どうせ見てもわからないでしょうに」


ザカリーさんから冷たい視線を浴びたアルバート様たちは、うっと怯む。


「……この文字はもう使われていない文字だね。確か……砂漠の民が使っていた文字だと思う」


「砂漠の民? それは本当?」


兄様の質問にレイフさんは強い目で頷き返した。

紫紺も砂漠の民にピクリと反応する。


「このページの魔法陣。アルバートもリンも見覚えありませんか?」


「は? 俺は魔法陣なんて……あれ?」


うりゃと差し出された本から顔を背けたアルバート様だけど、その視線があるページでピタリと止まった。


「これ、もしかして……」


その魔法陣は、魔力を遮断する柱を繋ぎ、その中心にいるものから魔力を吸い集めるものらしい。

ザカリーさんが魔法陣の説明をするときに、無表情だから余計に怖いよ~っ。


「にいたま~」


ひしっと兄様に抱き着くと、兄様はよしよしと頭を撫でてくれた。

ふうっ。


「この柱の魔法陣ってやつは……アイビー国に描かれていた魔法陣と同じか?」


白銀が紫紺に尋ねていると、紫紺はちょっとびっくりした顔で肯定する。


「やだ、アンタにしては鋭いわね! たぶん、そうよ。これであの道化師の男が、その本に描かれた魔法陣を使って悪事を働いていたのが証明されたわね」


フフフと不気味に笑う紫紺。


「紫紺、それはまだ早いよ。土の精霊王を閉じ込めて魔法陣を展開させたのはドロシーが見ていたけど、他に目撃者も証言者もいないし。それに、どうして神気の混ざった瘴気をバラ撒き、魔力を集めようとしているのか……その目的は謎のままだ」


兄様がギリッと下唇を噛みしめるので、ぼくは手足をバタバタさせた。

だめですよーっ、兄様の唇が切れちゃうよー。


「ヒュー。これが道化師の男が持っていたということは、他の魔法陣もどこかで悪事に使われた可能性が高いってことか?」


「そうだね……。そもそも他の魔法陣がどういう作用をするのか、それがわからないと。それと、この本を書いた人は誰なのか? 道化師の男とどういう関係があるのか?」


……なんか、すごい難しい話になっちゃった。


この本……プリシラお姉さんが残りの精霊楽器を見つけるためにって貸してくれたんだけど……。

精霊楽器はどうしよう。


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◆◇◆コミカライズ連載中!◆◇◆ b7ejano05nv23pnc3dem4uc3nz1_k0u_10o_og_9iq4.jpg
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