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ハッピーエンディング


懐かしい夢を見ていた気がする。


会いたくてたまらなかった人が

夢に出てきたような、そんな気持ち。


黒い影が勢いよく私に抱きついてきた。


「ぬわぁぁぁっ!!!」


「ベル……っ!!心配したのよ!!」


「お、お姉様?」


普段感情を表に出すことの少ない彼女が

泣くなんて珍しい。


「痛いところは? 怪我はない?」


瞳を潤ませるお姉様に

心配をかけてしまったなと胸元を握りしめた。


「痛いところも怪我してるところもありません。」


言いながら、何故か涙がボロボロと溢れた。

胸の中がぬくもりに

包まれているかのように暖かい。


「お姉様、無事で良かった」

「ベル、 無事で良かった」


声が被り、私達は泣きながら微笑み合う。


「仲が良くて何よりです」


そう言って扉の方から現れたのは

幼馴染のランスロット。


「ベル姫様、お願いだから無茶しないでください。

殿下が人形みたいになっちゃってるんですから」


そう押し出された背の高い人形……

あ、違った。ウィリアム殿下。


視線が違うとこにいっちゃってるけど大丈夫そ?


「殿下!しっかりなさってください!!

妹が目覚めましたよ!!」


ウィリアム様の頬をペチペチするお姉様。

一応、王族なんだけどね。


「……ハッ。ベル!!」


目の光を取り戻したウィリアム様は

私の手を取る。


「大丈夫かい?突然倒れて心配で

たまらなかったんだよ!!」


あの世界の冷酷なウィリアム様ではなく

心優しい彼に心底ホッとした。


「心配をかけてごめんなさい、皆様。

私、お姉様の逆転無罪を勝ち取りました!!」


にっこり笑うと皆頭上に?を浮かべる。


分からなくていい。


私の物語を歩んでいるのだから

皆私の黒歴史を知っているも当然だ。


……あっ!!

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