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再びの波乱1

「やっぱり琥珀はかわいいな……」

 とさっきまで琥珀の可愛さに浸っていた俺は自分の部屋の椅子に座り、久しい休みに心を躍らせつつもヘッドホンをつけて音楽を聞いていた。

「(お兄ちゃん! お兄ちゃん!)」

 ヘッドホンの向こう側から琥珀の声が聞こえる。

 なんだろうかなと、疑問を抱きつつ、ヘッドホンを首にかけてドアを開ける。

「ん? どうした琥珀?」

「ついてきて……」

 琥珀についていくとリビングに来た。

「お兄ちゃん 外に……あれ……」

 琥珀が窓の奥を指差す。すると窓の奥には空中に浮遊を続けるドローンが、ゴンゴンッと機体から出したアームを使って窓を叩いていた。

「いや、うるさいな。まったくなんなんだよ……」

 俺は窓を開けてドローンに向かって言った。

「お前、一体朝からなんのつも……、」

 俺の言葉を遮るようにしてドローンが家の中に入りり、空中に映像を浮き上がらせた。

「お兄ちゃん、これ何?」

「いや俺もよく分からない」

 すると映し出された光の粒は我が国王「ブライダルベール」の姿へとなっていく。

「ん?」

「「ブライダルベール……?」」

 するとその映像は口を開いた。

『やあ、二人とも。元気かい?』

「おい! ブライ!」

 その言葉の返事はない。おそらく録画されたものだろうか。

『一応英雄の矜恃に言っておきたいのだが……』

 一応って言うな、これでもしっかり英雄した戦士の一人だ。王がこんなんだから国がやばくなるんだと考えていると映像のブライは衝撃的発表をしてきた。

『お前が所属する《GKW(神竜殺しの戦士団)》には召集がかかっている。今日の午後五時に城の会議室に来い』

「はえ!?」

 せっかくの休みを潰されて驚愕した俺の口から言葉ではない何かが出てしまった。

『以上だ』

「いやっちょまっ!」

 最後まで言うと俺に入る隙間も与えずに消えてしまい、すぐにドローンはどこかへ行ってしまった。

「お兄ちゃん、何かやったのぉ??」

「うーーん、何もやってないけどなあ」

 急に顔色を変えて俺を馬鹿にする。

 だが確かに、何かやったような気はしなくもない。もしかして昨日のシロの件か? いやあれはそこまで被害は出てないし、俺が解決したし、でもな……。

「シロの件……」

「まさか……それはないっしょ?」

「そうかなぁ」

「まあとにかく行ってみないと分からないから行くしかないか」

 それにシロの件なら、わざわざGKWを呼ぶ必要なんてない。おそらくもっとすごい何かがこの国に迫ってきているってわけだ。



 ホープ国北の大地。

『オッド』と呼ばれる変種族が統治するその国である会合が行われていた。

『王、結局あの件はどうされますか?』

『ああ、ホープ国のことか』

『はい、侵攻されますか?』

『ああもちろん』

 そう答えたのは、この国の帝王「imagine killer(魔術崩し)」。その姿はスライムにして、国を治める最強の者。脳へのジャミングによって魔術を使いづらくすることができる。

『ですがやはり……急に起こしても他国から狙われることもある』

 そう質問したのは、スケルトンの外見をした上位の変種。まさに悪の権化そのものである外見は考えていた。

『こうするのはどうだ?』

 提案したのは、顔が外れているデュラハン。見に迷う漆黒の鎧には鏡のように帝王を写している。

『外交関係を深めるふりをして内側から壊して行くのはどうでしょう?』

『ああ、たしかに』

『では、私(わたくし)が行って差し上げましょう』

『ああ、頼むぞスケル』

『仰せのままに、帝王』

 一人の帝王が支配する国がまたも、俺たちの街に、俺の妹に、手を出そうとしていた。

 久しぶりに更新しました! 平和が訪れたホープ国にまたしても危機が訪れます!?

 琥珀をもっと可愛くきますよおおおお!

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