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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
王立騎士団 VS ロマール連合軍

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麒麟 << 王立騎士団 マイネ 9 >>

ゲームの中の出会い  << マイネ >>

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王立騎士団リーダー セルバートの村に着く << マイネ 2 >>

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国語の授業とセルバートの家 << マイネ 3 >>

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魔道士ヨーネスとの出会いと、王立騎士団の役員紹介 << マイネ 4 >>

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王立騎士団の分割と、島ギルド・マイノスとの出会い << マイネ 5 >>

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幻想ダンジョン攻略と、ファーストキス << マイネ 6 >>

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帰還。ギルドミーティングと鷹の目ギルドとの抗争 << マイネ 7 >>

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初陣 << マイネ 8 >>

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 今回の王立騎士団の作戦は、連合軍主力ギルドの本拠地(村)を狙う作戦だった。

 イザベラの懲罰ギルドが平原ギルドの村の破壊に動き、王立騎士団が友好ギルドだった商人ギルドの破壊に動いた。

 ただそれは伏せられていて、表向きは鉄の山脈のコボルド討伐に向かうと見せての行軍だった。

 王立騎士団は早々に鉄の町に入り、付近にある商人ギルドの拠点と村を見つけ出した。

 イザベラの懲罰ギルドは、青の港から連合軍が出征するのを待って、平原砦へ向かった。


 連合軍が鉄の山脈を西から迂回して来ることがわかると、王立騎士団は鉄の町に至る最後の河の前に布陣して、罠を張り巡らせた。

 また商人ギルドのギルド拠点や周辺の村に、小さな攻撃を開始した。

 サブリーダーのザラは、商人ギルドリーダーのゴールネスに、本当に敵対するのかどうか、最後通告をした。

 その回答が来たのは、ゲーム内時間の日付が変わる前だった。

 連合軍のキャンプから、次々と火の手が上がった。


「商人ギルドがこちらについた」


 ザラからセルバートに報告が行ったのだろう、セルバートの一声で、王立騎士団のギルドチャットは沸き立った。


「よっしゃあ!橋をかけ直すぞ」


 トールアーサーの部隊が河に即席の橋をかけ始めた。

 トールアーサーの部隊は、橋をかけながら渡河を開始し、その部隊は連合軍のベスレアの部隊と衝突した。

 僕はフェアリーや僕らの率いる部隊に「僕らも行こう」と言って、馬に鞭を打った。

 橋に付く前に、僕は龍王の剣を天に掲げ、その鎧を纏おうとしたら、とんでもないことが起きた。

 龍王の剣は僕だけでなく馬も包み込み、馬は姿を変えて龍のようになり、空を駆けたのである。

 僕らが走ると付近には突風が追い風となり、前方にいたトールアーサーの部隊は勢いを増して、ベスレアの部隊へ突入した。

 僕は上空を旋回しながら弓を放ち、トールアーサーを支援した。

 しばらくすると、フェアリーの部隊も到着し、ベスレアの部隊を攻撃した。

 ベスレアの部隊は壊滅して、トールアーサーは次の目標を、その後方にいた第一ギルドへと定めた。

 トールアーサーと僕とフェアリーの部隊が第一ギルドの部隊と交戦を始めると、連合軍の好戦ギルドがその側面から攻撃してきて、第一ギルドを支援した。

 戦いは一進一退の消耗戦になりつつあった。


 上流域では、平原ギルドのルーデルが渡河し、ヨーネスとセルバートと戦い、善戦しているようだった。


 その時、好戦ギルドが崩れだした。

 連合軍を裏切った商人ギルドが、好戦ギルドの後方を攻撃し始めたのだ。

 これを見た第一ギルドは即座に撤退行動に移り始め、それを逃さじと、トールアーサーはフェアリーと僕に追撃を指示した。


 上流域からは平原ギルドのルーデル戦死の一報が流れ、またイザベラの懲罰ギルドが平原ギルドの本拠地を襲撃し始めたという報告が流れると、平原ギルドが退却時に連合軍と同士討ちを始めたようだった。


 夜が明ける頃には、戦いは王立騎士団の勝利に終わった。

 僕の初陣は勝利で飾ることが出来た。

 連合軍の敗戦跡から戦利品を回収しながら、王立騎士団は帰還の途に着いた。


「空、飛べたね」


 フェアリーは僕に言った。

 僕は馬を撫でながら、あれがどういうことか知っていた。


「あれは麒麟だよ。龍と馬の合成獣」


 フェアリーは驚いて、ふぇーと変な声を出して、僕の馬を撫でた。


「乗馬を習って良かった。龍王の鎧で空を飛ぶ練習をしてたら、永遠に空を飛べなかった」


 僕はフェアリーに感謝を述べて、遠回りも悪くないなと思った。


 僕はゲームを閉じて、現実世界に戻った。

 僕はクラスで最下層の位置に落ち込みつつあったが、テスト前の勉強だけは欠かさずにやったので、辛うじて自尊心は保つことができた。

 運動部のクラスメイトからは影で見下されることも多かったが、クラスには文化部の人もいたので、僕は彼らと友人関係を築いた。

 野球部の中でも、僕はすでに落ちこぼれていたが、人数も多かったので、リトルリーグにいた人でも落ちこぼれる人は出てきていた。

 僕だけがいじめの対象になることはなくなっていった。

 学校生活は、僕に一時の平安を与えつつあった。

 そんな中での今回の戦いだったので、僕は素直にゲームを楽しむことが出来た。


 そういえば、今回は連合軍側に、島ギルドも参戦していたようだった。

 僕たちは全く戦わなかったし、王立騎士団内でも交戦した人はいなかったようだ。

 リーダーのマイノスは急激に強くなっているという話。

 いつか僕も戦う日が来るのだろうか。


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