初陣 << マイネ 8 >>
ゲームの中の出会い << マイネ >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/2/
王立騎士団リーダー セルバートの村に着く << マイネ 2 >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/3/
国語の授業とセルバートの家 << マイネ 3 >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/5/
魔道士ヨーネスとの出会いと、王立騎士団の役員紹介 << マイネ 4 >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/6/
王立騎士団の分割と、島ギルド・マイノスとの出会い << マイネ 5 >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/7/
幻想ダンジョン攻略と、ファーストキス << マイネ 6 >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/8/
帰還。ギルドミーティングと鷹の目ギルドとの抗争 << マイネ 7 >>
https://ncode.syosetu.com/n9816kr/9/
王立騎士団の内部分裂は、僕もびっくりした。
王立騎士団は、着実に対外的な戦争や外交勝利を重ねていたので、ギルド運営は成功しているように見えていた。
リーダーのセルバートは圧の強い癖があったけど、僕から見たら、それは普通の大人だった。
ただ僕の周りと違うなと思ったのは、誰もが強い人に従うわけではないというでした。
ブレイクナイトという人は、初めからセルバートのギルド運営に批判的でしたし、ロゲルナやリリアも、セルバートとは意見の不一致があるような場面は見かけた。
友好ギルドのゴールネスも、以前ほどはセルバートと行動を共にしない。
そしてブレイクナイトの粛清から、内部分裂は始まった。
彼自体は、初めからこのギルドを壊す意思があったと思う。
でも、ロゲルナやリリアは独立したけど、どうだっただろう。
ゴールネスにおいては、彼がセルバートを裏切ることはありえないように思えた。
ただ、王立騎士団に対抗する連合軍は結成された。
中心になったのは、ロゲルナで、ゴールネスもそれに合流した。
まだ僕はあまり親交がなかったけど、アーゼンという人も王立騎士団から独立した。
イザベラの後任も決定しないうちに、内部分裂が起きたので、ギルドの役員はスカスカの寂しい状態になっていた。
そこで、サブリーダーに昇格したザラは、軍事担当者にトールアーサーという人と、ヨーネスを任命し、リリアの代わりにはフェアリーを任命した。
凄いことになった。
ヨーネスは実績があったけど、フェアリーはそういうことを引き受けるとは思えなかったので、僕はびっくりした。
「マイネだけ役員にしなくて、ごめんな」
セルバートが僕に個人チャットをくれたけど、僕は「とんでもない、気にしないで」と返信した。
僕は人を率いるとか到底無理だし、大人と付き合うのは今も苦手だったので、問題はなかった。
そして僕はゲーム内で急速に成長した。
僕の能力は武力13知力13魔力11運13にまで成長していた。
僕の魔力は、少しだけ弱いようだが、それでも他の人と比較すると十分な能力になった。
「戦争に初陣してみるか?」
セルバートは、僕に聞いた。
戦争とは、つまり連合軍との戦いのことだ。
状況はかなり絶望的になっていた。
連合軍の戦力は、王立騎士団の3倍にも達しようとしていた。
セルバートはギルドの役員と何度も話し合い、戦略を練っていた。
フェアリーやヨーネスも参加していて、僕も役員ではないけれども招待されていた。
その話し合いの中で、僕の初陣の話が出た。
僕は正直嬉しかった。
僕は戦うために強くなって来た。
そして戦いは、やはり人対人で行うのが、本当の戦いだ。
モンスター討伐や野盗退治は、味気ないとまでは言わないけれども、それだけだと虚しさもあった。
僕は「やります」と答えた。
たぶん会議では、僕の顔つきは初陣に挑む立派な青年の顔になっていたと思う。
セルバートは良しっと言って、みんなを見回した。
「マイネとフェアリーは、ザラのチームでトールアーサーと組んで欲しい。ヨーネスは俺と同じチームで動いてくれ」
セルバートは続けて言った。
「作戦は先程決定した通りだ。勝つにはそれが上手くハマることを願うしかないだろう。成功するかはわからない。だが、王立騎士団のメンバーは、ここで逃げるようなメンバーでもないだろう」
ザラは今日は口数が少なかった。
代わりにライゼンが口を開いた。
「さぁ、ギルドチャットで戦いに向けて勇ましいコメントを入れてくれ。作戦はもちろん伏せてくれ。一週間後に出陣だ」
全員が席を立ち、出陣に向けて最終準備に取り掛かった。




