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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
王立騎士団 VS ロマール連合軍

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俺たちの戦い << 平原ギルド ルーデル 3 >>

大平原を駆ける男 << 平原ギルド ルーデル >>

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金曜日の昼下がり << 平原ギルド ルーデル 2 >>

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 王立騎士団からイザベラが分離独立した後に、ロゲルナというプレイヤーが独立して海運ギルドを立ち上げた。

 王立騎士団の友好ギルドだった商人ギルドも、ロゲルナらとコボルド討伐の連合軍を組み、王立騎士団との戦闘も辞さない状態になっているという。

 これはトーマスというギルドメンバーからの情報だった。

 サブリーダーのメイスは、この件で俺と個人チャットで相談してきた。


「私はトーマスを信用できない。彼は王立騎士団のスパイだと思う。誰かのサブアカウント。商人ギルドのゴールネスは、私も商取引で接したことがあるけど、見かけとは違い、誠実で裏切りなどしない。彼が王立騎士団を裏切るとは思えない。でもあなたが連合軍に加わりたい気持ちもわかる。青の港にイザベラの懲罰ギルドが入ったから、私たちが拡大するには、王立騎士団との戦いは避けられない。イザベラも港の運営にしばらくはかかりきりになるだろうし、王立騎士団の戦力はかなり落ちているのは確かよね」


 俺は連合軍に加わるか、決めかねていた。

 だが、王立騎士団からアーゼンが抜けて、連合軍に加わったという話は、連合軍への参加の気持ちを後押しした。

 アーゼンのことは、俺は良く知っていて、良いプレイヤーだった。

 ギルドは別になったが、ゲーム開始初期に商取引を何度もしていて、その後も交流を持っていたからだ。

 そして、連合軍に第一ギルドが参加することが決まり、俺は連合軍への参加を決意した。


「これは勝てるだろう。戦力では連合軍が圧倒的だ」


 俺はメイスに同意を求めた。

 メイスも第一ギルドの参加には驚いたようだった。


「それに、パクのいたギルドの、マイノスの参加も頼もしいわね。彼、急激に力つけてるわよ。王立騎士団と小競り合いしたばかりだし、裏切ることもなさそう」


 メイスが同意してくれたことで、俺は連合軍への参加を申し込み、ギルドメンバーにも連合軍への参加を通達した。



 長い夏が終わり、秋が来ていた。

 メイスは、現実世界の俺の女房だ。

 俺はゲームを始めてからしばらくして、彼女もゲームに誘った。

 夫婦の会話が少なくなっていたので、ゲーム内で交流を取れたらと思って誘った。

 彼女は教師だけあって、統率するための手順をわきまえている。

 彼女のおかげもあって、ギルドは後発ながら急速に強くなった。

 今ではギルド順位で4位だ。


「決めたよ。連合軍で戦うことに」


 俺は洗濯物をたたみながら、女房に話しかけた。

 彼女も自分のものを選んでたたんでいる。


「私たちも戦おっか・・・」


 彼女がよくわからないことを言ったので、え?と俺は聞き返した。


「子供出来ないじゃない。理由調べてみよっか」


 窓を開けた外から、秋の涼しい風が入ってきていた。

 俺は女房がどんな表情をしているのか、その顔をまじまじと見ていた。

 彼女は覚悟を決めた、冷静な表情をしていた。

 怒っているわけではない。

 笑っているわけでもない。

 時間は止まり、俺は神に祈ったよ。

 彼女に笑みを、彼女に幸福を、俺が与えることが出来ますようにと。

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