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帰還。ギルドミーティングと鷹の目ギルドとの抗争 << マイネ 7 >>
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マイノスさんの家には、今はマイノスと私しかいませんでした。
守備隊長のエルドンは、屋敷の外の巡回をする時間でした。
外からは、五月雨の音が小さく聞こえます。
マイノスさんは、村は発展を続けているのに、なぜか日に日に憂鬱になっているように見えました。
ふさぎ込む日が多くなっていました。
私がマイノスさんと過ごす時間に幸せを感じているのに、マイノスさんはそうではなくなってきている。
どうしたのでしょうか?
私のことが嫌いというわけではないと思う。
マイノスさんは私に素晴らしい装備を与えてくれる。
魔力を帯びた剣に加え、鋼の鎧に鋼の盾とフルポーション、更に私の部隊の兵士にまで、青銅の装備を与えてくれた。
だから、マイノスさんの憂鬱は、王立騎士団との戦いが迫っているからなのだと思う。
きっとそうだ。
私が守る。
私の力でマイノスさんを守れるなら、私は命をかけてマイノスさんを守る。
「マイノスさん」
私は2階の部屋で窓の外を眺めるマイノスさんに声を掛けました。
マイノスさんは振り返り、そして私を見ました。
「私はマイノスさんとこの村を守ります」
そう言おうとしたのです。
その時、私は思い出したのです。
初めてあった日のことを。
マイノスさんは異世界から来た人だった。
マイノスさんは、この世界から居なくなってしまうかも知れない?
そう思った瞬間、私の頬を一筋の涙が流れた。
マイノスさんをこの世界に留めるために、私に出来ることはなんだろうかと考えました。
戦うこと?
戦いに勝つこと?
マイノスさんに勝利の報告をすること?
違う。
きっと違う。
私はマイノスさんに後ろからそっと触れて、マイノスさんに言いました。
「私に触れることが出来る人はいないと、今日は言いませんか?」
私はマイノスさんの返事を待ちました。
「はい。マールさん、今日の私は、あなたのことが必要みたいです。正直に言いますと、王立騎士団の襲撃の噂は、とても不安です。私の築いたものが、すべて無駄になるかも知れないと思うと、ここから逃げ出したくなります」
マイノスさんは、穏やかな声で言いました。
私はマイノスさんに言いました。
「マイノスさん、この世界から去らないでください。私はあなたのために戦います。必ず勝ちます」
初めて会った時と同じように、私はマイノスさんの心臓の鼓動を感じました。
マイノスさんは私を呼び、私は力を抜いてマイノスさんを見ました。
マイノスさんは私の髪をなで、私の涙を拭き、私の息を吸いました。
外の雨の音が、胸の鼓動が、今までよりずっと強くなっていきました。
「敵襲だ!」
エルドンが屋敷の扉を開け駆け込んできたのを、私とマイノスさんは上階から確認しました。
「マイノスさん、行ってきます」
私は魔力を帯びた剣を抜き、この世界を破壊しようとする全てを、壊してやろうと駆け出しました。




