表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/110

新たな旅立ち << マール 15歳 14 >>

奇妙な魔法使い マイノス << マール 13歳 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/11/


東の島からの帰還 <<  マール 13歳 10 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/36/

発展を続けるギルド << マール 13歳 11 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/37/

精霊の森の秘密 << マール 15歳 12 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/38/

ギルド間戦争 VS 鷹の目ギルド << マール 15歳 13 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/39/

 しかし1週間後、鷹の目ギルドがこの砦を奪い返しました。

 2000人を超える兵力で襲撃し、ロドリゲスらは多くの損害を出して撤退しました。

 そしてこの時、私たちのギルドは崩壊していました。

 ルナさんとパクが抜けたところに、砦の襲撃を受けたのでもう取り返す戦力など無く、マイノスさんへの 非難がギルド内で激しくなりました。


 それからのことは、あまり思い出したくありません。


 ロドリゲス、ボヘレゴ、メリークリスマスらが、マイノスさんに追放させられ、ボレオは自分からギルドを去りました。

 副将を務めていたルナさんの代わりは、クエティパリカという女性領主が立候補してなりました。

 ドノフとロボシンクは、あまり強くはなかったのですが、軍事担当者として任命され、スターネイムとマフナドは、内政官に任じられました。

 また外交官として、メイチェスとジェメニナイという領主が任命されましたが、まだこの2名はギルド経験も浅く、村もそれほど大きくはありませんでした。


 マイノスさんはとても気落ちしていて、鷹の目ギルドからの襲撃も恐れるようになりました。

 そんなマイノスさんを見ているのはとても辛く、ドノフが「東の島にギルド拠点を移して、そこに移住しましょう」という提案をした時には、私は強く賛成しました。

 今のままでは、私たちは、ギルドも村も維持出来るとは思えなかったからです。

マイノスさんは、その提案を了承し、ギルドメンバーに東の島への移住を提案しました。

 それは、ほぼ全員一致で了承され、20名ほどの領主が、東の島へと移り住みました。


 村の人やギルドのメンバーは悲壮感に満ちて移住をしましたが、ドノフは自分のいる島に招待するので、努めて明るく振る舞っていました。

 そして私の自身も、何か力が漲るのを感じていました。

 私が若いせいでしょうか?

 新しい場所への好奇心でしょうか?

 私の心の中に重く澱んだ、ルナさんが去ったからでしょうか?

 もしかしたら、それは少し関係があるかも知れません。

 私は感じていました。

 私は新しい地で、私自身が運命を切り開くことになる、その予感を。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ