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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
群雄割拠する新興ギルド

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ギルド追放 << ロドリゲス >>

 なかなかええギルド見つけたと思ったんやけどな。

 残念なことになったわ。

 マイノスにギルド追放されてもうた。

 調子に乗ってサブアカウント使って、マイノス非難したり、わいをリーダーになんていうたもんやから、ドノフにはバレてもうた。

 どないしょ。


 ルナさん抜けたの、本人の希望やったし、パクを行かせたのも、見方によっては正しかったかもしれん。

 鷹の目ギルドに負けたのも、その場のやむをえない情勢いうか、マイノスのせいとは言い切れなかったかもしれんな。


 お気にのメリークリスマスちゃんが付いてきてくれたのが、唯一の救いや。

 ボヘレゴも来てくれたし、なんとかせなあかん。

 二人にとってはわいがリーダーや。

 わいがしっかりせな。


 商人ギルドのゴールネスが、同郷のプレイヤーだと気づいたのは良かったで。

 彼の話の言う通りなら、西へ行けば、まだギルド立ち上げの余地はあるやろ。

 北東南西の順で、村が配置されるさかい、まだギルドに加盟してないプレイヤーも居るはずや。

 わいのサブアカウントは、育成しとるので10、放置しとるので20あるさかい、それを使えばギルドの体裁は整うはずや。

 必ず盛り上げたる。

 見とれや、マイノスとドノフ。

 必ず、お前らのギルド追い越したるで。



 わいはゲームを閉じて、コーヒーを入れに台所へ行った。

 スマホの明かりが、部屋で唯一の明かりや。

 電気代の節約や。

 わいは今は無職や。

 時間だけはある。

 金も無駄遣いしなければ、当分は持つ。

 ゲームに無我夢中になって遊ぶ、そんな時期があってもいいやろ。

 昼間はアパートの前の通りは車の流れがうるさいが、今は静かや。

 最高や。

 わいだけの時間、俺だけの空間。

 わいには成功が必要や。

 今度こそは、成功するで。



 翌日、わいは自転車で河川敷を走った。

 どこまでも、どこまでも走った。

 川下に行けば、いずれ海に出るやろう。

 ほんまかいな。

 確かめてみる価値はあるわ。

 わいはまだ若い。

 やりたいことをやり抜いて、どういう結果になるか知って、次に活かせばいいんや。


 夜には海についたで。

 海辺を見ながら、首都に向かって走ったら、今まで見たことのないごっつい夜景が見れたわ。

 わいは一晩、首都を自転車で見学したよ。

 キラキラした世界や。

 高層ビルの明かりは残業の明かりなどと、揶揄する奴もいるけどな。

 無職のわいにとっては、それも羨ましさがあるで。



 わいにはまだ時間がある。

 ようさん城を育成して、どこまで行けるか試してみるで。


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