敗北、そしてギルド崩壊 << マイノス 15 >>
『剣と魔法の王国戦争』との出会い << マイノス >>
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ギルド設立 << マイノス 10 >>
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ルナの参加 << マイノス 11 >>
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ギルドメンバーとの戦争検証 << マイノス 12 >>
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ギルド VS ブレイクナイト 前夜 << マイノス 13 >>
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決着!VS ブレイクナイト << マイノス 14 >>
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ブレイクナイトとの戦いを制した私は、東の海の先に、資源豊かな島があるという情報を手にして、部隊を派遣した。
そして、そこで馬を20頭も購入して、現地のドノフというプレイヤーを、ギルドメンバーとして仲間にした。
私の村はこの時の馬の獲得で、交易路を増やしたことで、課金者のパクほどではなかったが、周りの村より発展が早くなった。
私自身、ゲームへの参加も積極的になり、週末には、都市の依頼イベントに、ギルドの仲間を引率して参加するようになっていた。
そして、もうじき3ヶ月(ゲーム内時間2年)が過ぎる頃には、私たちのギルドは、新しい展開に入っていた。
「鷹の目ギルドを破り、太古の砦を占領しました!」
王国チャットに、私たちのギルドの成果が流れ、私たちはギルドチャットで沸いた。
「初めての砦、確保です」
私がメッセージ書き込むと、多くのメンバーが喜びを爆発させたメッセージや、スタンプを王国チャットやギルドチャットに送信した。
砦は、少量ですが自動収入を生み出す場所で、太古の砦は食料と通貨、魔法の粉をギルドメンバーに毎日提供した。
そして王国地図には、私たちのギルドの名が刻まれた。
「あー。やっぱり楽しいね。私もギルドを作りたい。頑張ってみる」
ルナさんはそう言って、涙のスタンプを送信して、ギルドを退会した。
ギルドチャットでは心配する声が多く聞こえた。
「人の流入は終わっているし、今からじゃ遅くないかな?連れ戻すよ」と、パクは言った。
「そやなー」と、ロドリゲスも連れ戻しに賛成したが、「私は、ルナさんを応援したい。今のメンバーの上限は50人だ。友好ギルドがあれば、倍の強さも目指せる」と、私はみんなに言い、「パク、手伝ってあげてよ」と話を続けた。
「いいの?リーダー?」と、パクが聞いてきたが、私は「あなたと分かれるのは寂しいけど、彼女の涙を見たら、一人で行かせるわけにはいかないよ。頼みます」と、パクに言った。
「リーダーの頼みでしたら、行ってきます。ギルドの運営が上手く行かなかったら、戻る場所、残しておいてください」と言ってきたので、「心配ない。OK」と返した。
私は気分良く、ゲームを中断して、その日を終えた。
窓の外は雨が降り始めていた。
「明日からまた仕事だし、もう寝るか」
私はゲームの興奮を残して、床についた。
翌朝、ゲームを開いたら、太古の砦は陥落していた。
鷹の目ギルドが奪還に動いたのだ。
私はそれを、ロドリゲスのがっくしのスタンプで気づいた。
そして、徐々に私に対するバッシングが、ギルドチャットに書き込まれるようになった。
仕事の休憩時間に見るたびに、バッシングの書き込みは増えていった。
「何やってんだよ、リーダー」
「あ~あ。せっかくパクのお陰で強くなっていたのに」
「リーダー。お前は砦を取り返せるのかよ」
次第にロドリゲスが煽りの中心になっていって、何名もの人がそれに同調した。
「ロドリゲスをリーダーにしよう」
そんな声が大きくなっていった。
私はゲームを開くのも憂鬱になっていた。
「これじゃ、現実と何も変わらないな。私は何をやっても駄目だ」
私はゲームを止めようと思い始めたが、ギルドチャットを見ていたら、ドノフのこんな書き込みを見つけた。
「追放しましょう。ロドリゲス一派を。ボスにはその権限があります」
私は奇妙な快感を感じたことを否定しない。
現実にはない力が、今の私にはあった。
「ドノフ、何いってんだ!氏ね!ボケ!」
ロドリゲス一派の書き込みが次々と書き込まれる中、私は一人ひとり、追放した。
ギルドチャットにおける私へのバッシングは少しづつ減り、そして無くなった。
ギルドチャットでの私への非難は収まったが、王国チャットでは私への非難をロドリゲスは続けた。
私はドノフからの提案もあり、20名ほど残ったメンバーと共に、東の島に移住することを決めた。
そこは砦一つ無い島だったが、グラフィックの景色は綺麗で、資源は豊かだった。
他のギルドと競合せずに、ゆっくりゲームを楽しみたい。
リーダーとしてのゲームの面白さにも目覚めていた私は、思い切って課金を本格的にすることにした。
通常、商人は毎日、1ドル商品を10個ほど持って訪れるのだが、その課金に加え、オークション形式の高額課金にも参加した。
瞬く間に、というほど高速でもないけれども、1ヶ月間で30万円の課金を超えた辺りで、私の強さは、一般的なプレイヤー相手なら、簡単に村を攻略して支配下におけるくらいになり、50万円課金を超えた辺りで、私の強さは王国ランキングで10位にランクインした。
ギルドには、私の強さに頼って集まるプレイヤーも何名かいた。
ただ、ギルドの強さは、私以外には重課金者はいなかったので、王国では30位くらいだった。




