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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
第一回 王国評議会

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王国評議会への潜入 << マール 19歳 29 >>

奇妙な魔法使い マイノス << マール 13歳 >>

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島ギルドの戦略と第一ギルドの策略 << マール 19歳 26 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/92/

流氷港への攻撃 << マール 19歳 27 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/93/

クエティパリカの抗議と離脱。漆黒の騎士の召喚 << マール 19歳 28 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/94/

 クエティパリカさんがいなくなり、サブリーダーはドノフが引き受けましたが、外交担当は無骨なドノフよりは、女性の方が良いだろうということで、外交官のメイチェスさんが担当することになりました。

 宣戦布告や攻城兵器等の使用が許可されて、戦争の慣れた人が担う軍事担当官とは違い、外交官はギルドに慣れない人が、役職に慣れるためにほぼ何の権限も与えられないまま就任していましたが、ようやく本来の役割を始めたようでした。


 そのメイチェスさんが、新世界ギルドのチャードンさんと連絡を取り、彼からのメッセージをマイノスさんに伝えてきました。

 それによると、王都を王立騎士団が奪還して、都市を保有する各ギルドに王国評議会への参加要請を出しているとこと。

 それに対して、今回に限り、新世界ギルドの友好ギルドとして参加してほしいとのことでした。

 都市に関しても西方の都市を調整して与えたいとのことです。

 私はこれを聞いて、敵地に乗り込むようなもので、あまりに危険だと思い、反対しました。

 サブリーダーのドノフも、「都市もない、わしらが行っても意味がないだろう」とふてくされ気味に言いました。

 王国評議会の目的が、『他国との戦争における、都市及び国境の防衛について』だったからです。

「むしろわしらは他国と組んで、この王国で都市獲得に動くことも選択肢の一つだ」と、物騒なことを呟いてもいました。

 西方の都市を与えると言っても、この島にいては到底守りきれるものではなく、今ある村を捨て、新たな村の建設が必要になります。

 チャードンさんによると、改めて使者としてチャードンさんが来るということでした。

 ギルドメンバーからも、流氷港の攻略はもう一息だという意見も多く、反対意見が多かったのです。

 ただ、マイノスさんは考えていました。


「私たちのような海洋系のギルドには、「植民」という村を増設する技術がある。これを使うと、今ある村をそのまま残し、今ある技術、今いる将校で新しい村を作ることが出来る。もう少しこの技術への投資を続けると、それを獲得する。一度移籍した将校を元いた村に移籍させることは出来ないし、村を作るときにしか移籍はできないことには注意が必要だ。新しい小さな村を今ある村と同じ規模まで育てるには、それなりの期間は必要だ。ただ、私たちのギルドが今後大きな勢力を目指すにおいて、王立騎士団や第一ギルドのように、村を増やしギルドを増加させて、傘下のギルドを持つことは無駄になることではない。村の発展は、技術の進歩も必要になる。それは現時点で、発展出来る限界があるということ。新しい村を作り、今ある村の規模に追いつく時間はあると思う。実は候補地もある。ただそこは・・・。その話は、また改めてしよう。まずはチャードンさんの来訪を待ち、話を聞こう」


 2週間後、ワープホールを使用して、チャードンさんとグロームという男がやってきました。


 チャードンさんは来訪するなり、「マイノスさん、時間がないんだ。明日、評議会がある。都市の件は我々の方で調整しよう。ぜひ今日はわいらのグループとして来てほしい」と言ってきました。

 ワープホールを作ったのはグロームという男の方で、この男はかなり強そうでした。

「あなたは私が守ります。と言っても、あなたの方が強いのは明らかですが。ただ私は空間制御魔法を一人で使えます。このワープホールを評議会場に忍ばせて、いつでも逃げれるように準備します。王立騎士団を警戒しているのは、私たちも同じです。あなた方の力をお借りしたい」

 グロームはそう言って頭を下げた。

 チャードンさんは「そういうこっちゃ」と言って話を続けた。


「都市の話はな。小都市ではないが、所有者のいない砦を一つ発見している。それを取ったらどうかという提案だ。わいらは中央に進みたいので、逆方向が手薄になる。後方を押さえてくれるなら、砦だけでなく、小都市を渡しても良い。ただしそれは、わいらが複数の大都市を獲得してからの話だがな。そう遠くはない。黄金都市ミダースの攻略は目前だ。山賊ギルドと鷹の目ギルドは同盟関係になっている。わいらの力は王立騎士団にも簡単には潰されない」


 ドノフがこの話に加わった。


「ボス。今までのわしらにはツキがねえ。新世界ギルドの連中はツキがある。この話に乗ってみませんか?」


 マイノスさんは私にも意見を求めてきたので、「行きましょう」と回答しました。

 マイノスさんは「わかった」と応じて、直ちに近隣のギルドメンバーの屈強な将校を集めて、ワープホールをくぐりました。

この第7章から、公開を週1回、土曜日のみに変更します。公開中の第一部は第8章まであり、完成していますが、第二部の執筆完了の目処がまだ立ちません。第一部完結から第二部へ間を空けることなく、スムーズに継続移行したいので、第一部の公開ペースを遅くします。

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