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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
流氷港の戦い

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流氷港への攻撃 << マール 19歳 27 >>

奇妙な魔法使い マイノス << マール 13歳 >>

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戦後の各ギルドの動向 << マール 18歳 24 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/72/

大陸への再進出 << マール 19歳 25 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/91/

島ギルドの戦略と第一ギルドの策略 << マール 19歳 26 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/92/

「どう見ても、アルプスギルドだけではないな」


 マイノスさんは考え込み、サブリーダーに声をかけました。


「クエティパリカさん、チャードンと連絡は取れますか?」


 サブリーダーは、マイノスさんに言われると、目を閉じて呪文を唱えました。


「おう、マイノス、聞こえるか?包囲は続けているが、しかしだな。大港には王立騎士団が来ている。一触即発だ。それとな。アルプスギルドは第一ギルドと同一母体だ。お前さんの見立て通り、第一ギルドの傘下にアルプスギルドがあるようだ」

「やはりそうか。こちらにずいぶん兵士が来ている。ワープホールを使用したかもな」

「マイノス。こっちは兵数では1.5倍ある。王立騎士団に負けることはない。こっちのことは気にせずに、安心して戦えや」


 クエティパリカがマイノスに話しかけた。


「マイノス様。私には向こうの様子が見えます。王立騎士団の兵力は2000ほど。対する新世界ギルドは5000。2倍以上戦力差がありますが、両軍共に戦意を感じない。私たちに対して、中立だと思います」

「ありがとう。その見立ては正しいと思う。ギルドメンバーのみんな聞いたか?今回は他から援軍が来る危険はない。本拠地を奇襲される心配もない。ここにある戦力が全てだ。島ギルドにとって、初めての大規模会戦だ」


 マイノスさんが多数の兵士に向けて話しかけると、兵士たちは大歓声で応えた。


「わしの部隊が先駆けます」


 ドノフが先陣を切って駆け出すと、ドノフの部隊は彼を追いかけて進軍した。

 そしてギルドメンバーが次々に進軍する中、私は遠目にそれを見ていた。

 マイノスさんが私に「行かないのか」と声をかけてくれたので、私は思っていることを伝えた。


「今回の敵は強いです。アルプスギルドにも第一ギルドにも隙がありません。外交的にも抜かりなく手配してします。戦力は私たちの3倍近くあります」

「勝てないと言いたいのか?」

「はい」


 私は言いました、勝てないと。

 マイノスさんは手を伸ばして、私の頭を撫でて言いました。


「長い戦いになる。今日は良い終わり方を目指す」

「わかりました。私を援護してください」


 私はマイノスさんに支援を要請して、私は自分の部隊に突撃を命じました。

 後方からは、港の高層施設に向けて、マイノスさんの部隊の火矢が放たれました。


 それからのことは少しだけお話します。

 アルプスギルドと第一ギルドは強かったです。

 マイノスさんが、防壁魔法を最前線に貼ってくれたおかげで、攻城不利はほとんど無くなり、攻城兵器も惜しみなく使用したので、勢いのある私たちの方が被害が少なく、相手は甚大な被害を被っていたと思いますが、3倍近い兵力差と彼らの粘り強い応戦に、私たちはその日攻めきれず、籠城戦に持ち込むことなく撤退しました。


 2ヶ月後、再び流氷港に侵攻して戦いました。

 王立騎士団と新世界ギルドは中立を表明して無関与となり、今回も島ギルドと第一ギルド・アルプスギルドの連合軍との戦いになりましたが、この時も流氷港は落ちませんでした。


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