↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/247

78.四天王は何の略?

前回のあらすじ:アナトーを巡るダークエルフ達の恋路は、魔王バアルの暴虐の前に破れて果てた。意中のお姫様は魔王のお土産に大喜び。夢から覚めるように百年の恋も醒めたダークエルフ達は、戦いの間で培われた友情をより一層深めるのだった。あ、そうそう。バアル達がヘラゴルン市に着いたよ。

 ヘラゴルン市に着いたバアル達は、お決まりの入市税を……払うこと無く市内に入っていた。


「いい所だな、ヘラゴルン! 入市税いらんとか最高だ!」


「冒険者限定だけどな。ここは冒険者を優遇する措置が摂られているから、冒険者が集まりやすいんだ」


 お財布に優しい事態に喜ぶマグナダイン、その横ではアルバートがヘラゴルン市の特徴を解説していた。


「……その代わりに、一般人は結構高い入市税が取られるんですね……。魔術師ギルドの紹介状が無ければ、相当財布が軽くなるところでしたよ」


 ラスキンは逆に青い顔をしていた。スコットの顔も若干白い、これはいつものことかも知れないが。


 市内の道路は意外と綺麗で物が無い、と言う印象を受ける。他の都市では露店や道まではみ出す商品棚などもあったが、ヘラゴルン市内ではそれが無い。また全体的に道が広く、歩道が区切ってある。道の中央は馬車専用になっているようで、最低でも片側一車線分は取られている。


「輸送や人の移動に相当神経を使っているみたいだな」


 バアルが感想を漏らすと、アルバートが反応した。


「そうだな。迅速な物資、人の移動が出来るように考えられて、しっかり運用されているからな。かなり整備された軍事都市だよ、ここは」


 アルバートはあっ、と思い出したようにラスキンを振り返る。


「すまんラスキン、もしよければ魔術師ギルドに顔を出す前に、冒険者ギルドに付いて来てくれないか?」


「構いませんけど、何故?」


 アルバートは困ったように頬を掻きながら、ばつが悪そうな顔をする。


「黄金獅子の事なんだが、結局奴が別の所に移動したと言う、うまい根拠を考え付かなかったんだ。ラスキンはある意味専門家だろ? そこで一つ証言してくれないかと」


「ああ……、それに関しては連帯責任ですから、ちゃんと協力しますよ」


 助かる、とアルバートはラスキンを拝む。そしてバアルの方に改めて顔を向けた。


「そう言えば、バアルも冒険者ギルドに来るか? 宿とか決まってないんだったら、ギルドで紹介してくれるぞ」


「ほう、それなら一度ギルドへ向かおう」


 それでいいな、とバアルが確認の為パーティーを振り返ると、スコットが手を挙げて発言を願い出た。


「イルフィンとの待ち合わせ場所を確認しておきたいので、一度パーティーを離れていいですか?」


「……ふむ、ギルドに伝言かメモを残しておけば大丈夫だろう。彼女はもう着いているのか?」


 バアルの疑問に、スコットは引きつった表情でしどろもどろに答える。


「そ、それが……、どうも彼女は竜車の操縦に不慣れといいますか……、竜車を暴走させて、道に迷ったり、事故を起こしたりして遅れ気味のようです…」


「……何日位だ?」


 スコットはそっと指を三本立てる。


「ざっと三日分かと……」


「こっちに到着した頃には竜車は跡形も無いんじゃないか?」


 げんなりしているバアルを見て、スコットは慌ててそれを否定する。


「それは大丈夫です! なんせ竜車は地竜が踏んでも壊れない、と言われるほど丈夫な素材を使ってますので、それは心配ありません」


「へー、そんな凄い素材使ってるんですか。どんな素材なんですか?」


 カルニウェアンが素朴な疑問、と言う風に聞いてくる。それにスコットは何でも無いように答えた。


「竜骨と竜鱗、後は竜の皮膜を少々。内装は動物の毛皮とか、木材も使ってますけどね」



 驚きの竜体骨格標本だった。



 カルニウェアンは恐る恐るスコットに尋ねる。


「それ倫理的にいいんですか? その、ドラゴン的に……」


「えーと、一応反逆した竜の体から採取したり、本人の同意の下で得られた素材を使用してるので、大丈夫です。いや、実際竜の体って、かなり高性能な素材の集合体なんですよ? それは皆さんもご存知でしょうに」


 ドン引きしていたバアル達だったが、アルバート達現地人は賛同した。


「確かに……、竜の骨や鱗で作られた鎧は、同じ重量でも金属製の鎧より遥かに高性能だし、高値で取引されてるからな」


「俺、竜の骨から削り出して磨き上げた長剣に憧れた事あったな」


「ん、ちょっと待て……。今の話からすると、スコットさんて……もしかしてドラゴン?」


「はい、そうですよ。さっき門の所で複雑な手続きしてたでしょう」


 一瞬最大級の警戒心の下、身を引きそうになったアルバート達だったが、ふと何かを思い出したのか警戒を解く。


「そういや、神竜王国と友好条約締結したんだったな」


「なら別に居てもおかしくないか」


「いやー、そう考えると、ここら辺も平和になりましたね」


「スコットさんいい方ですし、これなら仲良くやっていけるでしょうね」


 あっさり受け入れたアルバート達。これも道中まめに働いていた、スコットの人徳故だろう。


「いいのかなぁ、それで」


「この国の住人は、懐の深さが並で無いな」


 カルニウェアンとバアルの感想は、魔王側全員の感想だった。



 ……



 かくしてスコットと別れたバアル達は、その足で冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドは宿や酒場、歓楽街と、官舎や兵舎のある区画の丁度中間にある広場にあった。

 石造りの建物で、華美な装飾はほとんど無く、武骨なこの都市らしい印象を受ける。円柱状の塔の様な構造をしており、簡単な改修で砦としても機能しそうだった。市街戦を想定した作りであると推測できた。


 内部は採光は考えられてないのか窓が少なく、その代わり魔術によるものと思われる光源が、広間を隅々まで照らしていた。

 太陽光から逃れられたカミラはほっと一息吐いた。


「あ~~……、助かった。やっぱり日中歩くのきついわ~~」


「……市内に着くまでは、ほぼ荷台に居たじゃないか……」


 ひっそりとファフニールが抗議したが、カミラの耳には右から左であった。その横では、エミリーがラスキンに依頼達成の証明書にサインを貰っていた。同時に、今回は報酬は手渡しに指定していたので、ラスキンからエミリーに金貨の入った袋が渡される。


「ありがとう、エミリー。道中は色々気を遣ってくれて、迷惑かけたね。また依頼をお願いしてもいいかな?」


「片手間で出来るものならね。なんせ、現在進行形で仕事中だから」


 そう言ってエミリーは後ろ手にバアル達を指す。バアル達は物珍しそうにギルド内を見回っていた。彼らの様子が、まるでお上りさんのようで滑稽に思えたラスキン。彼の顔から自然に笑みが零れる。


「大変だね。あの人達のフォローが出来るのは、きっとエミリーだけだから……、自信を持って頑張って」


 ラスキンはぐっと拳を握って親指を立てる。彼の激励はエミリーの顔に、どこか誇らしげな苦笑をもたらした。


「おーい、ラスキン。終わったらこっち頼むわ」


「あ、分かりました。じゃあね、エミリー。またどこかで!」


 アルバートに呼ばれたラスキンは、エミリーに手を振ると小走りに去って行った。

 ラスキンを見送っていたエミリーの肩に、突然重みが増した。首を巡らせたエミリーは、その重みがニヤニヤ笑いのカミラが、自分の顎をエミリーの肩に載せているせいだと気付く。


「とうっ」


 ドス


「ふぬおおぉぉ…、エミリーちゃん、脇の下を通して短杖を腹に打ち込むとは。魔術より杖術の腕の方が上がっているんじゃない?」


「その点はカミラのおかげね。ところで皮肉のお礼がしたいんだけど……、もう一本いっとく?」


 杖をチラつかせるエミリー。カミラはぶんぶん頭を振って遠慮する。


「そ、それはもう結構ざます! ………自信、取り戻せた?」


 カミラは一転して柔らかい表情をエミリーに向ける。お節介な姉に、エミリーは微笑と首肯で肯定する。


「そう、ならいいんだ。じゃあ、お姉ちゃんもうちょっとぐったりしてるから、色々決まったら起こして~」


「はいはい」


 カミラはそう言って近くのテーブルを占領し、椅子に座って突っ伏した。エミリーは数少ない窓からの日がカミラに掛からぬよう、こっそりカーテンの位置を変えてから、バアル達の所に向かった。


 バアル達は、バアルとアナトー、カルニウェアンとファフニールの二つの組み合わせが、設備や近所の店の広告を見ている。その中でマグナダインは、一人で依頼の紙が貼られている掲示板を見ている。

 エミリーは彼らに近づく内に、ギルド内の冒険者達の視線がマグナダインに集中している事に気付いた。半分はマグナダインを、もう半分はマグナダインの背負う『いくさ丸』に視線が集中している様だった。


 エミリーは視線を集め過ぎている気がしたので、マグナダインに忠告するべく、衆人環視の中恥ずかしさを堪えてマグナダインに近づく。

 エミリーは短期間の依頼が集められた掲示板の前で、しかめっ面して依頼を探しているマグナダインの背をちょんちょん突き、出来る限り小さい声で話しかける。


「ちょっと、何か知らないけどやたらマグナダインに視線が集まってるわよ。何したの?」


 マグナダインは視線は掲示板に固定したまま、エミリーに囁き返す。


「別に何もしてねぇよ。……さすが神竜王国との最前線都市に来ている冒険者達だな、目端が利きやがる。『いくさ丸ブリジット』が業物って気付いてる奴、俺の気配に警戒している奴。こう言う奴らは今までも少しは居たが、ギルド内のほぼ全員に気付かれたのは初めてだ」


 エミリーがチラっと振り向くと、確かに『いくさ丸』を見ている視線は憧れや羨望だが、マグナダインに注がれている視線は警戒と値踏みの色が強かった。……ついでに、マグナダインに近づいたエミリーには好奇の視線が向けられた。

 エミリーはその視線から逃れるように、掲示板を見ているふりを決め込む。


「どうしよう……、バアル達はあんまり目立ちたく無いのよね」


「気にすんな。どの道ここに厄介になる必要はあるんだ。それに下手に隠すような素振りをすると返って怪しまれる。逆に堂々としてれば、向こうもその内に慣れるだろうよ」


「ならいいんだけど」


 確かに視線を逸らす妙案も浮かばなかったし、チラっと確認したところ、他の冒険者達がマグナダイン以外の魔王組に向ける視線はそう悪くなかった。警戒から田舎者を見る視線に変わり、徐々に興味を無くしていく様子が垣間見えたので、なるほど一理あるとエミリーは放置することにした。



 エミリーもマグナダインに倣って、短期で終わりかつ自分でも出来そうな依頼が無いかと、儚い望みを掲示板に託そうとしていたところ、ギルドの入り口が開く音がした。



 そしてマグナダインに注がれていた視線が、全て入り口の方に移動する気配を感じた。マグナダインも眼だけで入り口の方を一瞬盗み見た。



 そこには、一人の若い女性冒険者と思しき人物がギルド内に入って来る姿が見えた。

 日に焼けた肌の上に、革鎧レザーアーマー胸甲鎧キュイラスを組み合わせて着ている。腰には見事な拵えの片手半剣バスタードソードを佩いている。顔立ちは美人ではあるが、凛々しさが際立ち中性的に見える。立ち居振る舞いの隙の無さは、武芸に関しては素人のエミリーにも感じられた。


「誰だろ、あの人?」


「さあな。かなりできるとは感じるが、それ以上の事は分かんね。まあ皆の興味も移ってくれたみたいだし、いい目晦ましになってくれたな。……おっ、この依頼いいんじゃね? あ、でも開始日が四日後にしてある。こりゃ駄目だ」


 マグナダインは依頼を探すのに忙しいようで、皆がこぞって挨拶している女性冒険者の事は、興味の範疇から外れているようだった。

 エミリーはそれでも冒険者達の会話に耳をそばだて、彼女が上級冒険者でジェシカ・エドワーズと言う名前である事は知った。

 彼女の武勇伝なども漏れ聞こえて来るが、大体の素性は知れたのでエミリーは好奇心を使い果たし、興味を掲示板に移してしまう。


 しばらくそのまま、マグナダインとエミリーは並んで掲示板を見ていたが、周囲の喧騒がなんだか自分達に向かっていると気付いた。それ以前からマグナダインは後ろに近づいて来る気配を感じていたが、敢えて気付かないふりをしていた。気のせいだと思いたくて。


 しかし厄介事の神は、エミリーからマグナダインに鞍替えしたようだった。



「君、……いい剣を持っているね」



 ハスキーな声がマグナダインの背に降り注ぐ。マグナダインは溜息を吐きたいのをぐっと堪えて、肩越しに後ろを振り返る。


 件の上級冒険者、ジェシカが柔らかな、しかし揺ぎ無き瞳でマグナダインを見ていた。マグナダインは口の端を軽く上げて軽い笑みを返す。


「だろ? 俺の恋女房だ」


 ポンポンと剣の柄を叩きながらマグナダインが放った言葉は、『いくさ丸ブリジット』の鍔元の宝石をほんのり明るくさせた。

 ジェシカはくすくすと、その貫禄に似合わない少女のような笑い顔を見せる。


「ははっ、恋女房か。いいね、自分の剣にそこまで言えるのは。その言い方で返すなら……、僕の旦那は『金食い虫』ってところかな」


 マグナダインはチラリとジェシカの腰の剣に眼をやる。マグナダインの眼にはかなりの業物に見えた。


「確かに、それと結婚するにも暮らすにも、かなりの金が必要だっただろうな」


「分かるかい? 砥ぎ直しにも出費が嵩んでね……。まあ命を救われた事が何回もあるし、不満は無いよ。君とその剣の馴れ初めを聞いてもいいかな?」


「戦場で敵の武将を倒したら嫁に来た」


 事実は小説よりも奇なり。ジェシカは少し悩んで由来を考察した。


「ここ最近エロハイム共和国はどことも戦争して無いし……、東の小国家群での小競り合いか? 君はこの国の出身じゃないのかい?」


「そこら辺は秘密だ。別料金になってる」


 ジェシカはまた愉快そうに笑う。マグナダインの横で漫才を聞いていたエミリーは、割り込む隙が無く、周りからの視線を意識して少しずつ自分の顔が赤くなっていくのを感じていた。


 かんらかんらと笑っていたジェシカは、ふと笑いを引っ込めると、何気ない仕草で少し腕を上げた。


 それとほぼ同時にマグナダインが体をずらす。


 ジェシカが微かに右足を下げる。


 マグナダインは人差し指を一瞬跳ねさせる。


 ジェシカはそっと左手を横に動かす。


 マグナダインはエミリーを庇うようにすっと前に出る。



 そこまでほんの二秒程度の間であったが、ジェシカは大きく後ろに下がる。そして緊張を解す様に大きく深呼吸をする。


「負けた。全部読まれてるなんてな。……君も上級冒険者かい?」


「てめぇ……、人質まで取ろうとするのはちと物騒だぞ。何のつもりだ」


 怒気を含んだ声で、マグナダインはジェシカへの警戒を露骨に表す。ジェシカはすぐに頭を下げると謝罪する。その光景に周囲の冒険者達がどよめいた。


「すまない、君の実力を測りたかった。……君は若く見えるのに、実に老獪にこっちの動きを読むな。僕の師匠みたいだよ」


「実力を測る、ねぇ……。それなら俺だけを狙えよ。関係無いこいつにまで手を出そうとするな」


「二個目までは君は軽く受け流す動きだっただろう? それじゃあ少々物足りない。寸止めで彼女に剣を振るえば、君が本気になるかもと思ったんだが……。それ以前に僕では君の敵では無いと痛感した。……途中で止めたのは、後ろから凄く怖い気配もしたからだけどね」


 ジェシカは体を真横に向け、更に首を横に向けることで後方を見る。まるで前後のいずれにも背中を見せたく無い、とでも言うかのように。



「ギルド内での喧嘩・揉め事は禁止だったと思うが、俺の仲間が何か粗相をしたのかな?」



 犬歯を剥き出しにした獰猛な笑みを浮かべる、魔王バアルがそこに立っていた。

 その後ろにはアナトーと、いつの間にかファフニールも控えている。


「ほらほら、離れてましょーね、エミリーちゃん」


「ちょっ!? カルニウェアン、いつの間に!」


 目まぐるしく変わる事態に呆然としてたエミリーは、気取られぬように近づいていたカルニウェアンに引っ張られて、その場を離れる。


 マグナダインとバアル達に挟まれたジェシカの額から、一滴の冷や汗が流れ落ちる。彼女は自分が知らず、虎の尾ならぬ魔王の堪忍袋の緒を踏んだ事に気付いていた。無論バアルが魔王とは知らないが、危険度に関しては正確に見抜いていた。


 底知れぬ恐怖感と圧迫感、そして罪悪感に後押しされ、ジェシカは両手を挙げて全面降伏を表明する。


「大変申し訳ない事をした。そちらに落ち度は何も無い、小娘の戯れと許して頂ければ幸いだ。何なら土下座してもいい」


 状況を見守っていた冒険者達のざわめきが最高潮に達した。中にはジェシカのファンと思われる冒険者が、生意気なバアルをとっちめてやると息巻いている。

 ジェシカはよく通る声でそんな彼らを諌める。


「皆静まってくれ。今回の事は僕が重大な挑発行為を彼らに行ったせいだ。彼らに非は一切無い。僕を気遣ってくれるのは嬉しいが、これ以上恥をかかせないでくれ」


 ジェシカはそう言って頭を下げる。崇拝の対象にそこまでされた冒険者達は、ぐっと詰まってバアル達を睨むだけで止める。


 バアルは物騒な笑みを引っ込め、謝罪するジェシカを見つめる。やがてふんと鼻息一つ吹き出すと、謝罪を受け入れる。


「分かった分かった。そこまでされたらこちらも文句は無い。ただし、二度と俺の仲間に手を出すなよ?」


「ああ、肝に銘じよう」


 ジェシカはほっと息を吐き出して、緊張に固まりかけていた体を弛緩させる。

 だがバアルは何か思いついたようにポンと手を打って続けた。


「あ、だがマグナダインに関しては、料金を払えば手を出しても構わんぞ。一回一時間、金貨十枚で好きなだけ剣を振るえばいい」


「おいいいぃぃぃ!!? このクソ上司!! 労働条件を改悪してんじゃねぇよ!」


「別にお前なら死ぬことはあるまい。四天王は『死(四)ぬことは無いから、天(天)の導くまま気の向くままに、好きに使っちゃおう(王)』の略だぞ?」


「初耳だ!!」


 傍若無人、悪逆非道の魔王節が今日も炸裂していた。無論バアルのお茶目である。





「愉快な人達だなぁ………」





 自分を挟んで漫才を始めたバアル達を、ジェシカは評価に困る、という困惑顔で交互に見ていた。




 ちなみにカミラはその騒動の間もずっと寝ていた。


あらすじで本編に必要な内容が最後の一行だった。自分の物語構成力に小一時間誰か説教して下さい。


バアル達には早くドワーフ王国に行って貰いたいんで、ヘラゴルン市は後二、三話で終わらせたいです。しかし、折角考えた文化的な部分も書きたい。飽くまで目安です。次回の投稿は、まだ未定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。