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戦闘開始

「私もいい加減経営業側にいたいのだけど…」


 エレンはわざとらしくため息をついた。


『俺も現場じゃなくてコンサル業に移行して、その一歩だったんだが…求められるのはどうやら暴力のようだ』


「任せられた仕事をとちったわりに愚痴る余裕があるのね」


『寄せ集めのザル組織だっただろ?仕事だからやるが割に合わない仕事だが…お嬢さんがいるんだ…少しは面白味がでてきたからな』


 何度も邪魔をしてきた仇敵に憎しみこそないが、まるで友人とゲームを競い合うかのように楽しそうな様子で笛吹男は言う。


「そう、じゃあやりますか…」


 その一方、エレンは面倒そうにゲームの開始をうながした。


『そうだな…お互い頃合いのことだ。また会おう』


 相変わらず友人と会話をするように話す笛吹男にエレンは呆れていた。


「こんな小競り合いに人を殺そうとする奴のこととは思えないな」


 これ以上余計な会話をする気のないエレンは通信を切り、戦闘態勢が整い、行動を開始した。







 スプーナーとエセJKコンビには笛吹男が通信を入れる前に指示を出していた。


 スプーナーの姪に対する安否の確認をして、契約の履行を果たしたのだ。


 感知された本隊に対し、存在を知られていない二人は有力なカードである。


 別働の二人をどう使うかで、被害者を守る為に身動きが取れずに包囲された本隊の状況が変わる。


 それに二人の装備は対物ライフル級の威力を持つロシア製のアサルトライフルだ。


 遮蔽物、装甲車…それにパワーローダー乗った敵を撃ち抜ける代物だ。


 2人ならパワーローダー4台など問題にならないだろう。


 本隊が持ちこたえさえすれば、予定通り制圧して、入手した機密情報を取り引きに出せばなんとかなっただろう…






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