アクシデント
1カ月ほど更新が遅れて申し訳ありません。
仕事の事情と体調不良です。
酷暑と言っていい夏が続きますが、みなさまくれぐれもお身体を大事にされますようお気をつけください。
一帯の安全確保が完了し、監禁された被害者や殺しの道具として収容された子供たちの保護は終わった。
気になることは待ち構えるように配置された武器を持った子供たちと身体に爆弾を仕込まれた異質な少年についてだ。
医療班の見解では、再生医療ようの人工タンパク質に覆われたいわゆるアンドロイドのようなものだという。人間の子供に紛れ込ませた見張りである。
つまり、もう隠密任務は失敗で泳がされている状況にある。さらには鹵獲防止に自爆され、それ以上得るものがなかった。
ただ、タチアナは子供が死んだわけではないことに安堵していた。過去、子供に手をかけたことは珍しくはない。エゴだとわかっていても罪から許されたい、自分は変わったのだというするがるような思いで子供を救うことに執着している。
会社に来た当初は機械的に任務をこなすだけだったタチアナが、今はこのような弱みを見せたことは、子供だけとはいえ殺人に嫌悪感を持ったことは社会復帰に向かう傾向になりつつあることを複雑な表情でみていた。単純に妹分の状況を喜べる状態でないことに対して…
「外部から包囲を突破されました!!」
通信を受けたフィオナから報告が入る。隠蔽工作を兼ねて港周辺を包囲していたのは門蔵の派閥が関わるグループだ戦力の期待も信用もしていなかった。組織がでかい分、足の引っ張りあいや内通者がいるだろうことは考えにあった。こちらは一旦保護した被害者を抱えている以上身動きが取りにくい。包囲している連中はそのまま隠蔽工作の為に体勢を立て直す必要がある。
「アルベルト率いる部隊は子供らと医療班を死守しろ!!あたしとターニャは打って出る」
そして、最大の問題である張本人から通信が入る。
「お姉様!!笛吹男から通信が入りました!!」




