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どつぼ

注意 今回、倫理観に反する内容、暴力的で残酷な表現が含まれています。

 エレン率いるC&Sの中で選抜された最強の部隊、ハウンズは戦闘だけなら、この世界の各国が所有する精鋭部隊と肩を並べる強豪であると彼女は自負できる自信がある。


 しかさ、欠点がある。


 自らを過酷を極めた道を選び、兵士になった者と選択なく、そうならざるえなかった故の不安定さがある。


 なまじ、一般社会に復帰する為に、一般社会の感覚を身につけようとしていたタチアナには、保護しなければならない子供の見た目をしたナニカに暴力をふるうことは高いストレスになっているだろう。


 だからこそ、元ハウンズであるタチアナが不覚にも負傷する結果となっている。


 それでも、優先順位には変わりがない。監禁された被害者たちや鎮圧された少年少女の保護が最優先であり、次点では財団から派遣された医療班の身の安全である。


 エレンは残酷て冷徹だろうが、選択に対しての責任を負う覚悟は当然のようにできている。そして、彼女は少年の姿をしたナニカに対し、一刻もはやく安全確保した上で監禁被害者を救出する為に排除する指示をだした。


 子供たちを助けるというアイデンティティを維持する為に思考が暴走していた。最低限、殺さなければ後遺症が残るレベルでのダメージをともなう無力化する方針に切り替わっていた。


 例えば中身がサイバネティクスで作られた身体でも、関節が弱いことには変わりがない。


 殴りかかった彼の右手を避けて、腕を両手で掴み、下に引き寄せながら膝蹴り上げて関節を逆にへし折った。


 その後は、ドローンやハッキングした監視カメラなどから本部に送られた映像はタチアナが子供相手に四肢を破壊する凄惨なものだった。


 少年の正体がなんであれ、四肢があらぬ方向に曲がり倒れている。


 タチアナはやった行いに関して、もちろん決して平気ではなかった。例えるならば、追い詰められた子供がわからないものに対して、なんとかしようと返って壊してしまった状態に近い。


無力化後、なんとか周りをクリアリングして、安全確保の報告をし、後続に引き継ぐ為に動こうとした瞬間だった。


 少年の頭と胸が破裂した。

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