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シュレディンガー

プライベートの事情で更新が滞ってる為、途中ですが掲載します。中途半端で申し訳ありませんが、更新が遅くなります。途切れることは極力ないようにしますので、お願いします。

 何度も、投げ倒し、打撃を加えたが、マネキンの様に無表情で立ち上がった。


 スプーナーとの戦闘が頭によぎる。打撃の手ごたえが、異様に重い。彼の見た目は中高生男子くらいである。しかし、あきらかに成人男性より重量があった。皮膚や筋肉は人間だが、中身…例えば、骨格が金属ではないか…とスプーナーの機械義手との近接戦闘からそう予想した。


 ただ単に異物として、処理することは可能だろう。しかし、少年のカタチをしたナニカが少年でないと判断はできない。


 顎、鳩尾、局部…意識を奪う、もしくは、悶絶して動けなくなる部位に攻撃を加えた。人を殺す術をしるからこそ、生かす術を知る。漫画であるような理屈ではあるが、それ故に、ギリギリの加減をしている。急所を攻撃している苛烈な行いだが、少年に彼女の攻撃に怯みはしても、ダメージを受けている様子はなかった。イタズラに痛めつけるのはタチアナとしても、不本意であり、だんだんと普段少年少女を制圧するより手加減ができなくなっていく。


 単純な強さならあきらかにタチアナが上だが、少年はいっこうに倒れる様子がない。ほぼ一方的な状況であり、少年の姿をしている以上、保護対象と言う認識が拭えず、焦りと嫌悪感をもよおし、自分の行いに吐き気すらもよおしてきた。


 タチアナのおかれた状況による、ストレスは動きにも現れた。


 殴りかかった腕を掴もうとするも、振り払われて、脇腹を蹴られ、車に跳ね飛ばされたかのようだった。

激痛と衝撃、幸い肋は折れず、ヒビも入っていない。なんとか、息を整えて、よろよろと立ち上がる。


 どうすればいいのか、わからずに混乱した思考。脇腹の鈍い痛みで額に汗が滲む。


「あと3分時間をあげる。それまでにケリがつかなければ私『エレン』の判断で射殺許可を出す」


 




 

 

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