武装集団
かつてとあるカルト教団がアサルトライフルをつくろうとしたことがあった。実用こそ難しかったそうだが、もし成功していたら、想像すらしたくない惨状が起きていただろう。
強化人間という特別な扱いになる少年少女は、公的な警察との関連がある特殊な医療研究機関で治療を受けていた。
そして、想像だにしないことが起きたライフルで武装した集団が襲撃したのである。
公的機関を襲うという事態に門蔵から、エレンは車で移動中に連絡を受ける。エレンが名無しの少年との面会を終えて、時間が経ち夜になっていた。
「すぐ行けるのはわたしになりますね…」
「悪いが、すぐに向かってくれ。話は通す、想定外の事態だ。できるだけ、事を収束できればこちらが優位に持ってきやすい」
「そちらが強化人間保護の利権にこだわったから起きたことで、それをこちらで解決したと主張すると…」
強化人間をこちらで秘密裏に保護をするのが気に入らなかったのか、公的機関に委ねるのが筋だろうと主張があったのだ。確かにそれが普通で筋だろうが、表沙汰にできない事情や裏で処理しないといけない事をこちらでやらないといけないのを考えると横からうまいことかっさらったものである。
「そうだ。汚れ仕事で疎むのなら手を煩わせるなというのに…」
「わかりました。例のVIPは?」
「こちらで対応している…なに…!!」
「どうされました?」
「あちらでも襲撃されていると今、報告が入った」
「状況は?」
「問題ない。最高戦力がいる。そちらは?」
「わたしが行く。それ以上の答えは必要ですか?ただ、彼らが無事であればよいのですが…」
「事後処理は安心しろ、そちらの得意なことをするていい」
今朝話したばかりの少年の安否を気にしつつ現場へ向かう。建物に近づくにつれて銃撃音や悲鳴が響いていた。




