睡眠
「大結界解除」
とりあえず結界を解除するが、未だにに海水は煮だっているし、環境が不自然すぎるので矯正する。
「誰も知らない出来事」
誰も、世界からすらも認識しなくすれば、何も異常が起こらなかった事になるため、世界の情報の一部を切り取る。
で、まぁ元通りのビーチが広がっている訳だ。虫の残骸は一片も落ちていないし、海の温度は冷たいしクラゲもそこら中を泳いでいる。何の変哲もない只のシーズンが終わったビーチだ。
「さて、これからどうするか」
適当にぶらついてもいいが、ここはあまりにも何もなさすぎる。周囲に町の影もないようなので適当に歩いていくことにするか?いや、あの山の上にいた10歳ぐらいの子供たちに聞こう。
瞬間移動であのいたであろう山の頂上付近まで移動する。
「便利だなやっぱり」
面倒な移動を短縮できるというのは良い事だ。
で、周囲を見渡すが人っ子一人見当たらない。
「いねぇなぁ」
とりあえず探索系統をオンにする。
「なるほど」
消されかけた足跡からその大きさによる年齢及び身長体重の推定が算出される。
さらに魔力の残滓も感じられる。どうやら魔法を使用した移動をしたようである。しかも残滓は移動した形跡はない。つまり点と点での移動、限定的な瞬間移動で、しかも消費型の魔法陣を描いたテキストか?
「あ~眠い」
一日の10割寝ている生活を続けていた故か非常に眠いので頭の回転が非常に遅い。
「魔力解析が全くはかどらん」
前ならば一瞬で魔力から大体の事が特定できていたのだが今は完全に能力頼みである。力自体は増加したが俺自身の実力がまるで1年で終了するゲームの評価のように低くなっている。
「ちょっと寝るか」
と言う事で即興でテントを張る。
「物質構成………」
頭の中でテント全体の演算を開始するがなんかはかどらない。いつもなら1秒かからないのに10秒もかかってしまった。
「寝袋も作ったしこれでいいな」
ついでに寝袋も生成したのでそのままテントの中で眠る。
飛ばされる危険は一切ないので問題はない。
寝なくても生きられるが、気分的な問題である。人間状態である事もあるが、人間らしい生活というものが根付いてしまっているらしい。
いけなかった。




