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葉の揺れと鳴き声
柔らかな風が、森の木々をそっと撫でる。
葉が小さく揺れ、月明かりにきらめく。
「まぁ、こういう時ってありますよね?」
ゴロスケは、揺れる葉をじっと見つめながら、ぽつりと呟く。
「うん。あるよ」
クマ蔵は月を眺めたまま、静かに答える。
声は低く、風に溶けるように。
「そうですよね」
ゴロスケは視線を上げ、月を見る。
丸い、丸い、大きな月。
淡い光が、二人の影を優しく縁取っている。
「ゴロスケホーホー」
ゴロスケが小さく鳴く。
夜の空気に響き、静かに広がる。
「ゴロスケホーホー」
もう一度、ゴロスケは鳴く。
今度は少しだけ、力強く。
「ごろすけほーほー」
クマ蔵が、真似をして低く返す。
二人はまた、月を見上げる。
言葉は少なく、風だけが優しく通り過ぎる。




