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2016/03/29

ステマス:

「こういう声があると

 小さいながらも愛を感じなくもない…

 軽いがな…」


挿絵(By みてみん)


エン:

「軽いかね?」


ステマス:

「社会のインスタント化や

 総サラリーマン化は、

 最早、止めようがないのだけはよく分かる…」


エン:

「ふむ…」


ステマス:

「しかし何だろうな…

 みんな初めてのネトゲ体験者でもあるまいに

 まるで初ネトゲをしてるかの様な態度だよな…」


エン:

「?」


ステマス:

「それとも『振り返る』という行動を

 全くした事のない

 渡り鳥の様にネトゲを移動しまくるんで

 ネトゲが消えるという事に

 何も感じる感性もないのかね?」


エン:

「それはあるんじゃない?

 っていうかそれが普通なんじゃ…」


ステマス:

「ネトゲは、振り返った時が怖いんだよ…」


エン:

「振り返った時?」


ステマス:

「不意に昔を思い出して

 『そういえばあのネトゲは…』って

 思いだした時に、愕然とする…」


エン:

「?」


ステマス:

「俺はPSOでそういう目にあった…」


エン:

「ほう?」


ステマス:

「PSOの同人小説的なモノを書いてたからな…

 当時、一緒にゲームした人を

 モチーフに、作中に出して

 『作者一人では書けない小説』という

 小説にある個人の箱庭世界の限界を突破しようと

 頑張ってた事がある」


エン:

「ふむ…」


ステマス:

「まぁPSOは、その、なんだ…

 現在進行系で色々とある作品だから

 当時の憤慨は、現在は、別の形態になって

 混沌度はあの頃よりも深くなったけれど…」


エン:

「???」


ステマス:

「ちょっと振り返って自分の書いた小説を

 読み直すとな…

 そんなつもりで書いたわけじゃないけど

 『日記』になってたんだよな

 日記というか、その瞬間を書き残したというか…」


エン:

「??????」


ステマス:

「家ゲはさ、どんなに時間が経っても

 『発掘』する、スコッパーが居れば

 もう一度、別視点で蘇る事がある…

 それがスタンドアロン制作の強みだよ」


エン:

「ふむ…」


ステマス:

「でもな、ネトゲはそうじゃないんだ…

 どんなに当時と同じ状況を作ったって

 家ゲの様にはいかない。

 何故なら、ネトゲを作るのは

 その場にいるプレイヤーだからさ…

 そのサーバに自分が居て

 その時サーバにいた他のプレイヤーが居てこそ

 『そのゲーム』なんだ…

 違うサーバで違うプレイヤーが

 やってるゲームは

 別ゲーなんだ…」


エン:

「………」


ステマス:

「それをPSOの同人誌小説的な

 今から見れば日記の様な創作を

 自分で読み返して

 『ああ、ここに書いた

  あの時のプレイヤーには、

  もう二度と出会えないんだな…』

 って分かった瞬間、

 ネトゲは一期一会のゲームなんだと悟った」


エン:

「大げさじゃね?」


ステマス:

「でも実際に二度と会えない…

 そこに書いた人達は

 今はもう生きているのかすら

 定かではない

 もしかしたら、3/11の地震で

 お亡くなりになった人も

 居るのかも知れない

 オフ会みたいなのには出ない

 生身には会わない主義の俺

 そのゲームの世界で出会った

 そこの瞬間こそが出会える世界そのものだ

 という論者には

 ネトゲで出会った人の安否を

 知る事さえ出来はしないんだ」


エン:

「歪んでいても一期一会か…」


ステマス:

「そしてまた一期一会を作ってしまった…

 こうなるからこそ

 ネトゲを本気ではやるまいと

 PSOの時から決めていたはずなのにな…」


エン:

「まぁいよいよ

 俺の名前通り、エンディングではある」


ステマス:

「まぁ

 物語風に終わらせる様に

 既に、最低限の工作は済ませているが…」


挿絵(By みてみん)


エン:

「最高レベル120まで上げたのかい…」


ステマス:

「アホみたいな反復作業で

 死ぬかと思ったわ…www

 これだけで元取った気分やでww」


エン:

「wwwww」


ステマス:

「さて最低限の

 エンディング感が出る様に

 下準備はしたけれども…

 そんな小細工で終わらせるよりも何か

 アレの様なナニカが…

 起きないモノだろうか…」


エン:

「真のエンディングは

 サイコロ任せの

 待ちゲーというのは

 不思議な創作スタイルだの…」


ステマス:

「設計図の様に物語を作るのは

 これじゃない他で

 お腹いっぱいにやれるのだもの…

 だからこそ…

 『作者さえ想像できない

  不確定で、しかし驚くべき出来事』

 それが欲しいんだよ…

 それに出会える可能性の塊だからこそ

 ネトゲってのは

 それでも面白いんだぜ?」


エン:

「そんな奇跡に出会えるのは

 星が当たる様なレベルの確率なのに?」


ステマス:

「ま、そうだけどなwww」



次回、最終回

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