表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/51

第二十七話 古豪・明利大との勝負!

圧巻の走りであった。


残り三キロでスパートをしかけた家村は、

三位の明利大学をとらえて、

そのまま抜き去った!


これで、城西拓翼大学ジョーダイは、

往路で単独三位となる。


しかし、戦前から箱根駅伝に

出場している古豪・明利大学も

そう易々とジョーダイを

逃すことはしない。


すぐさま、ジョーダイ家村の

後方につき、したたかに

逆転のチャンスを狙っていた。



第二十七話 古豪・明利大との勝負!



数年前まで、明利大学は

古豪と呼ばれていた。


しかし、近年、有能な指導者の招聘や

スカウト、駅伝で勝つための環境を

整備し、箱根駅伝の上位校に

名を連ねるようになる。


また、選手たちにも、

「これ以上、古豪と呼ばせるものか!」

と言う強い覚悟が見られるようになり、

今後、さらなる躍進が期待されていた。


それゆえに、

格下と思っていた城西拓翼大学ジョーダイ

負けることはプライドが許さない。


(箱根に参戦して十年足らずの

チームなんかに負けたら、

仲間に顔向けできねーんだよ!)


ラスト一キロ!

明利大学のランナーも覚悟を決めた!


一気にスパートをかけて、

ジョーダイ家村の前に出ようとする。


しかし、家村も譲らない!


(てめーらに…俺たちの去年の悔しさが

分かってたまるかよ!)


古豪と新興校、ともに意地と意地の

ぶつかり合いであった。


最終的に、家村が二秒差で明政大学より

先に五区の郡司に襷を渡すことに成功!


その激しい接戦を見た観客は、

精一杯走り切った二人に

惜しみない拍手を送る。


一方、走り終えた二人は、

決して目を合わせることなく、

終始無言のまま、

選手控え室に向かっていった。


しかし、控え室に向かう途中、

隣に、先ほどまで

競い合った相手が並んでことに

二人は気づく。


そこには何一つ会話はなかったが、

二人は、まるで戦友のように、

そして、互いの健闘を讃えるように

固くアツい握手をくみ交わした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ