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第十四話 速水の宣戦布告!

時は、蒼太が監督室を訪れる

二十分ほど前に遡る。




蒼太は、自身の携帯に

録音メッセージがあることに

気がついていた。


(誰だろう?)と思いながら

携帯に耳を傾ける。


その瞬間!


(なんで、あいつが!?)

蒼太は驚愕するしかなかった。


相手は、前回の箱根駅伝で

敗北を喫した相手…

早稲田学院大学ワセガクのエース

速水瞬であったからだ。



第十四話 速水の宣戦布告!



『よう!蒼太!!ワセガクの速水だ。

とりあえず、予選突破おめっとさん!


いきなり本題に入るが、

お前にだけは、本当のことを教えてやる。


実は、次の箱根駅伝で俺が走るコース…

それは、すでに一区で決まっている!


俺んとこの監督はメディアを使って

速水は一区で使わないって言ってるが、

それはフェイクだ。


まあ、これを信じるかどうかは

お前次第だがな。


今度こそ対等な条件で

お前との結着をつけてやる!


だから、必ずお前も一区でこい!


それじゃあ、当日は大手町で会おうや!』


ここでメッセージは終わっていた。


蒼太は、前回の箱根駅伝で襷が途絶え、

控室で泣いていた時のことを思い出していた。


(『次は大手町で会おうや。』

確かにあの時も、

速水は俺にそう言っていた。)


一区は駅伝でタイム差を気にせずに、

最初から対等な勝負ができる

唯一の区間である。


そして、箱根駅伝一区のスタート地点は、


まさにその大手町である。


(つまり、あの速水が正々堂々、

宣戦布告をしてきたんや!

絶対に逃げてたまるか!!)


蒼太の心に迷いはなかった。


アツくなる気持ちを抑えることなく、

監督室に駆け出して行った!



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