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第八話 脱走発覚!

レン・シュウ復活大作戦会議の翌日の

朝練習前。


最初に現れたのは、竹村、

そして蓮太レン修太シュウだった。


皆が続々とグラウンドに現れると、

レンとシュウは、

以前のように明るく振る舞う。


そして、朝練習開始。


シュウは怪我の様子を見ながら、

軽いジョグをこなし、


竹村とレンは、同じ組で集団走に

励んでいた。


(この三人、昨日より明らかに仲が良い。)


誰もがそう思っていた。



第八話 脱走発覚!



朝練後、寮長をしている郡司から、

伝達事項があると全員に集合がかかった。


すぐに部員全員が、

グラウンドの外で円陣に並ぶ。


寮長から集合がかかるときは、

やれ規律違反があっただの、

生活態度が悪いだの、

基本的にろくでもないことへの

注意ばかりだ。


郡司は怒りを押し殺すように、

口を開いた。


「昨日、寮の門限が過ぎていたにも関わらず、

寮から脱走して夜の街の方角に消えていった

バカが三人いたことが判明した!


皆んなも知っていると思うが、

ジョーダイでは、門限破りと寮からの脱走は、

レバニラ炒めを残した罪に次ぐ重罪だ!


そして、その首謀者は、竹村タケ…、

お前だな!!」


竹村の顔はひきつっている。

朝練後とはいえ、

顔の汗の量が尋常ではない。


(コイツで間違いない。)

全員がそう確信した!


しかし、そんな竹村を見て、

副キャプテンの家村が

優しくフォローしようとする。


「でもまあ、あれだ。

レンとシュウを励ましたくて

お前なりに頑張ったんだろ?」


ウンウンと頷く竹村の顔に

希望の光が差し込む。


しかし、

真面目が取り柄である郡司や家村が

そう簡単に、規則違反を許すわけがない。


「だがな、キャプテンが規則違反を

そそのかしたなんて前代未聞だ…。」


「という訳で、

今から五輪刈り(ぼうずがり)の刑を

執行する!」


「「全員で竹村を捕まえろー!」」


四年生全員に取り押さえられた竹村は、

ジタバタと暴れているが、どうにもならない。


「いやじゃー!いやじゃー!」と

泣き叫ぶ竹村の声がグラウンドにこだました。


その後、


竹村にそそのかされたとはいえ、

レンとシュウもボウズ刈りの刑に処せられたが、

二人はどこかスッキリした顔をしていた。


蒼太たちは、レンとシュウに、

「寮から脱走した後、

竹村さんと一緒にどこに行ったん?」と

聞いても「別に…」としか

返ってこなかった。


「でも、まあ、

二人が元気になったのなら別にいいか。」

と思い、二人をこれ以上

追及しないことにした。



数日後、


レンとシュウの頬には、

お互いの彼女から放たれたと

おもわれる平手打ちのあとが

しっかりと残っていた。 


レンとシュウを見ながら、

蒼太たちは、

(もうあの事件について、

何も言うことはないな。)と悟った。

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