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第七話 とにかく無神経な竹村!

全日本大学駅伝

関東地区予選会の敗北から

十日後。


修太シュウの怪我は

思っていた以上にひどく、

今年の夏合宿への参加が

見送られることになった。


一方、蓮太レンは、


練習には休まず参加するも、

以前のような明るさと覇気を失っていた。


予選会までの調整ピーキングの失敗による

途中棄権。


本当は、

悔しくて泣きたいはずなのだが、

なぜか涙すら出てこない。


レンは、

全力で走ることができなかった

自分自身に失望していた。


そんな二人に、

同期の蒼太たちですら、

どんな言葉をかけてよいか、

分からずにいた。



第七話 とにかく無神経な竹村!



「何というか…。

監督はしばらくそっとしてやれって

言ってるけど…」


夕食後、

蒼太と石川、荻久保、

そして、一つ上の先輩である矢車の四人は

食堂で作戦会議を行なっていた。


議題は、

「どうすれば、同期のレンとシュウが

元気を取り戻せるのか。」

である。


しかし、何一つ名案が思い浮かばない。

四人は頭を抱えていた。


そこに、風呂上がりの竹村が、

通りかかった。


「おう、何やってんの?宿題?

お兄さんが相談のってやるよー?」


野次馬根性丸出しで近づいてくる。


(なんでよりにもよって、

キャプテンが!?)


四人はさっきとは、別の意味で

頭を抱えた。


レンとシュウの棄権により、

四年生は、

最後の全日本大学駅伝出場の

チャンスを失ってしまった。


だからこそ、これは

四年生には相談できない問題なのである。


四年生ではなく、あえて、三年生の矢車に

きてもらった理由もそれだ。


それ以前に、ジョーダイ史上、

最も無神経極まりないこの竹村おとこに、

誰が相談などするだろうか?


(せめて、真面目な家村さんや郡司さんに

見つかりたかった。)


しかし、すでに後の祭りである。


竹村は、おもむろに机の上にある

レン・シュウ復活作戦会議と書かれたノートを

見つけ、ニヤリと笑う。


「はっは〜ん。

つまり、ここでアイデアを出し合って、

最終的に俺に相談する。

そうゆう予定だったけど、

タイミング良く俺が現れたってことだなー。」


関西出身でお笑いにうるさい蒼太と石川ですら、

どこをどうツッコんでよいかわからなかった。


竹村は、自信たっぷりに

「ここはオレに全てまかせとけ!

みせてやるよ!

オレのカリスマ性ってやつをよ!」


と言い、去っていった。


(レン、シュウ、なんかゴメン。)

四人は、「もはや、なすすべなし。」

と判断し会議を終えた。


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