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第六話 試練多き世代!
双子の弟でありは修太は
その場で棄権となった。
踏まれた足は、思っていた以上に、
スパイクが深く刺さっていたため、
すぐさま、病院へ直行となった。
また、シュウが倒れた瞬間、
兄の蓮太も
脱水症状でフラフラになり、
コースアウトで失格となった。
これにより、城西拓翼大学は、
第四組の走者を待たずして、
予選落ちが決定した。
第六話 試練多き世代
「こんなことが…。」
春先、あんなに好調だった
レンとシュウの棄権、
そして、予選会での敗北。
このような結果になり、
皆が絶句した。
たまたま偶然なのかも
しれないが、
箱根駅伝で繰り上げスタートを
経験した蒼太に次いで、
今回、同期であるレンとシュウにも、
試練が降りかかってしまった。
つまり、蒼太世代の中で、
五人中三人が、
駅伝で苦渋を味わったことになる。
今日の予選会までの努力も、
彼らの走力も申し分ないはずだった。
だが、なぜ蒼太世代に、
このような試練ばかり起こるのか?
その答えは誰にも分からなかった。
『駅伝には魔物が潜む。』
監督の櫛部川は、
かつて、平林前監督に言われた
この言葉を思い出していた。




