第四章 成長 第三十二話 ドッペルゲンガー
第四章 成長 第三十二話 ドッペルゲンガー
今日のミーティング内容は、ドッペルゲンガーです。
ドッペルゲンガーとは、ドイツ語で、二重の歩く者を意味します。簡単に言うと、自分の分身という意味です。
例えば、芥川龍之介が、ドッペルゲンガーで悩まされていたと言われています。その悩みを、作品にしたのが、「歯車」や「二つの手紙」等の作品です。
これらの作品には、ドッペルゲンガーの描写が生々しく書かれています。
青空文庫で、無料で読めるので、あとで、読んでみて下さい。
ちなみに、芥川龍之介以外では、ゲーテ、リンカーン等がドッペルゲンガーに悩まされていたと言われています。
話をもとに戻します。
ドッペルゲンガーにあうと、死ぬと言われてます。芥川龍之介も自殺しました。
先日、うちの近所の北小学校で、ドッペルゲンガーがありました。A子さんは、朝、登校して、皆に挨拶しながら、教室に向かいました。
挨拶する度に、皆、首を傾げます。
思い切って、皆に聞いて見ると、さっき挨拶したよ。と言われました。そして、A子さんは、廊下を走って戻り、自分を探しましたが見つかりませんでした。
このような現象が毎日起き、A子さんは、ノイローゼになり、学校に行けなくなりました。
先生は、A子さんの友達に頼んで、A子さんの家にプリントアウトした紙を届けて欲しいと言いました。
しかし、A子さんのお母さんから電話があり、紙は受け取ってないと言われました。
先生は、A子さんの友達に聞いて見ると、家からA子さんが出てきて、紙を渡しましたと言われました。
そして、A子さんのノイローゼは、悪化し、A子さんは自宅で自殺してしまいました。
先生は、おかしいと思いました。だって、A子さんが自殺した時間は、先生と電話で話していたのですから。
先生は、怖くなりました。学校に来るのが怖くなりました。
怖かったのですが、先生は、休まずに、学校に行き、朝礼の挨拶をしました。
そうすると、みんなが、首を傾げて言いました。
先生、さっき、挨拶したよ。また、挨拶するの?
先生は怖くなり退職しました。
そして、PTAが騒ぎ出し、ドッペルゲンガーの原因を突き止めるよう、討魔庁に連絡してきて、私が捜査することになりました。
この前、鏡合わせの事件があったけど、夜中に、鏡合わせをすると、もう一人の自分に会えると聞いたことがある。関係あるのかな?
この事件は、とても危険だ。二人とも気を付けてくれ。と蒼真は言った。
気を付けると言っても、気をつけようがないよね。お母さんは、どう思う?蒼也は聞いた。
ドッペルゲンガーの対処方法は、もう一人の自分を見た時に、他の人と一緒に確認することが大切だそうよ。
本当の自分はここにいる。と再認識はすることで、ノイローゼが防げるらしいわ。レイカは言った。
明日、退職した先生に会うことになっているの。蒼也も一緒に行ってくれる?
分かったよ、母さん。
そして、レイカと蒼也は、車で、先生の家に向かった。先生は、玄関に出てくると、ブツブツ呟いていた。その時、家の奥に、もう一人の先生が居た。
蒼也は、見逃さなかった。そして、もう一人の先生に声をかけた。「奥にいる先生!出てきて下さい!
蒼也は、玄関にいる先生に言った。
本当の貴方は、ここに居る。
僕と一緒に確認して!
玄関の先生は、まだ、ブツブツ呟いている。
そして、奥にいる先生は、玄関にやってきて、こう言った。私が本物よ。ね?偽物。
偽物と言われた先生は発狂しだした。
これ以上、話すと、危ないと思い、レイカと蒼也は帰ることにした。
後日、先生は、精神病院に入院したことが分かった。
レイカは、討魔庁に連絡し、捜査は打ち切りになった。
第三十二話 了




