第四章 成長 第三話 自尊心
第四章 成長 第三話 自尊心
蒼也は、急いで、自宅に帰り、父(蒼真)と母の帰りを待った。
そして、待っている間、自宅のパソコンで、安倍晴明や九尾の狐について調べた。
その結果、以下のことが分かった。
①安倍晴明の母は、大阪の信太の森に住む「葛の葉」という白狐であった。
このため、晴明は人間と狐の間に生まれた子とされ、狐の持つ霊力や妖力を受け継いだ。
② 九尾のキツネが宮中で悪さし、上皇が病に伏せった際、その正体を安倍晴明が暴いた。
③正体を現した狐は那須野(現在の栃木県那須郡)へ逃げ延び、最終的に討伐隊によって
退治されたとされた。
二人とも、九時過ぎに帰ってきた。
そして、蒼也は、プリントアウトした資料を二人に渡し、今日、神社での出来事を説明した。
すると、蒼真は蒼也に、聞いた。
白い狐は、お父さん、お母さんではなく、蒼也の力が必要と言われたのだろう?
蒼也はどうしたい?
みんなで助けたい?
それとも一人で助けたい?
僕一人で助けたい。蒼也は答えた。
それは何故だい?
初めて、頼られたから。
では、蒼也一人でやってごらん。
電車賃、食事代等は出してあげるよ。
但し、必ず、毎日、報告すること。
約束、守れるかい?
蒼真は笑顔で答えた。
レイカもいいかな?
もちろん。
両親は子供の自尊心を大切にする人だった。
ちょうど、明日は、土曜日。学校も休み。
蒼真は、財布、ハンカチ、タオル、護符などをバックにしまった。
そして、明日、早起きする為、早く寝た。
第三話 了




