第四章 成長 第二十三話 中学生
第四章 成長 第二十三話 中学生
父、蒼真が退院する頃、蒼也は、中学生になっていた。
自分を磨き、人を助ける為、毎日、剣道に励んだ。
その結果、今年の剣道全国大会における中学生の部門では、中1である蒼也が、中2、中3を破って、優勝した。
よくやったぞ!蒼也!父さんは、嬉しいぞ!蒼真は満面の笑みを浮かべた。
蒼也君、凄い!楠木さんも褒めてくれた。
蒼也は、皆に、内緒にしていたが、実は、週末は、神社で、親天狗と剣道の鍛錬を行っていた。
そして、蒼也は、剣道だけではなく、親天狗から舞空術も教わっていた。
自分よりも背が高い妖魔との対戦に備えたものである。まだ1mほどしか浮くことは出来なかったが、鍛錬を積めば、もっと高く浮くことが出来る。と親天狗から言われた。
いつか、父を倒した妖魔と対戦する為に、稽古にも励んだ。
また、勉学にも励んだ。
蒼也が進もうとしている高校は、学年トップになれば、授業料は、免除になる。と言われていたからである。少しでも、家計の負担をなくしたいという理由もあり、蒼也は努力した。
そして、なにより、心の支えは楠木さやかの存在であった。
彼女のためなら、どんなことがあっても守るという気持ちが強くあった。
週末のある日、横浜で、デートをした。
その日は、さやかの誕生日であった。
蒼也は、指輪をプレゼントした。
さやかは、右手の薬指にはめてもらった。
そして、蒼也は言った。
左手の薬指はあけておいてね。予約だよ。
二人はヨコハマの夜景をバックにキスをした。
第二十三話 了




