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第四章 成長 第二十ニ話 父と子

第四章 成長 第二十ニ話 父と子




夜中の三時、集中治療室から、執刀医が出てきた。


「山場は越えました。


今、意識を取り戻しました。


少しならかまいません。会ってみますか?」と聞かれた


「はい」とレイカは答えた。


レイカと蒼也は、集中治療室に入った。


手足はコルセットで固定され、全身が包帯で巻かれていた。


輸血用の血液パックがいくつも吊り下げられていた。


痛々しい姿だった。


見ているだけで胸が締め付けられる姿だった。


妖と戦うということは、こういうことなんだ。と蒼也は痛感した。


お父さん、僕だよ、蒼也だよ。


蒼真は、蒼也の言葉に反応した。


合図するかのように、瞼を開け、すぐに瞼を閉じた。


蒼真は、それから、一か月後、一般病棟に移された。


学校は休んでも良いと担任の先生から言われたが、蒼真なら、休まず、学校に行きなさいといわれそうな気がして、通学した。剣道の道場も休まず通った。何かに、夢中になっていないと気がすまなかった。


父の仇は必ず自分が討つ。


蒼也は固く拳を握りしめた。

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