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第四章 成長 第二十一話 病院
第四章 成長 第二十一話 病院
レイカは、蒼也に電話した。
父が、病院に搬送されたことを説明した。
今、集中治療室にいて、家族も逢えないと言われた。
レイカは、いつか、こんな日が来るのではないかと心配していた。その矢先がこれだった。
医師からは、今日が山場です覚悟して下さい。と告げられた。
レイカは、お守りを握りしめ、泣いた。
神様、お願いします、助けて下さい。と念じた。
そして、蒼也が病院に着いた。
お母さん、おとうさんは、大丈夫なの!?
レイカは分からなかった。
レイカは言えなかった。
誰にやられたの!?
レイカは言わなかった。
蒼也は昔から父親思いだった。
誰にやられたと知れば飛び出してしまう。
蒼也の所持品は看護師が貴重品として預かっていた。貴重品の中に、草薙の剣があった。
蒼也は剣を手にした。
しかし、剣は竿から抜けなかった。
今抜けずに、いつ抜けるというのだろう。
剣は、守りたい時に抜けると、父から言われたことを思い出した。
無力だった。守ることすら出来ない自分の無力さが情けなかった。
第二十一話 了




